Ubuntu 20.10 でコンソールを有効化する手順をメモしておきます。 私の場合は主に、vSphere 上の仮想マシンとして Ubuntu 20.10 を構築する場合に「コンソールも有効化しておく」という用途で設定しています。
GRUB の設定ファイルを修正する
GRUB の設定は /etc/default/grub
にあります。
変更前
デフォルトでは以下の内容でした。 コメントは除外しています。
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
GRUB_TIMEOUT=0
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=""
GRUB_CMDLINE_LINUX=""
変更後
これを以下のように書き換えます。 ttyS0
を有効化しています。
GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty1 console=ttyS0,115200"
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=""
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --speed=115200"
GRUB_TERMINAL="console serial"
GRUB_TIMEOUT=0
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
securetty の追加
GRUB の設定を変更し、ttyS0
を追加したので、これを securetty にも追加しておきます。 Ubuntu 20.10 にはデフォルトで /etc/securetty
が存在しなかった為、別ディレクトリからコピーし、ttyS0
を追記します。
cp /usr/share/doc/util-linux/examples/securetty /etc/securetty
echo "ttyS0" >> /etc/securetty
GRUB 設定変更の反映
GRUB の設定変更を反映します。
update-grub
あとは OS を再起動すればコンソールが有効化されます。
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