Jabber は Jabber 社が作った XML ベースのプロトコルである XMPP をベースにした、インスタントメッセンジャーに関連するクライアントやサーバの総称です。 Google Talk の基盤として利用されたことが、Jabber を一層、有名にしたように思います。Python からも xmpppy というモジュールを使うことで手軽に Jabber クライアントを作ることが出来ます。
xmpppy のインストール
xmpppy のダウンロードページから最新版のモジュールをダウンロードし、インストールします。現時点での最新版は 0.5.0rc1 でした。
$ tar zxvf xmpppy-0.5.0rc1.tar.gz
$ cd xmpppy-0.5.0rc1
$ sudo python setup.py install
Google Talk とおしゃべりしてみる
xmpppy の利用は簡単です。
#!/usr/bin/env python
import xmpp
domain = 'gmail.com'
server = ('talk.google.com', 5223)
user = 'USER'
password = 'PASSWORD'
resource = 'xmpppy'
dest = 'XXXX@gmail.com'
message = 'Hello, World!'
client = xmpp.Client(domain, debug=[])
client.connect(server)
client.auth(user, password, resource)
client.send(xmpp.Message(dest, message))
パラメータの意味は以下の通りです。
- domain
- Jabber ドメイン名です。Google Talk の場合、大抵は gmail.com になるはずです。独自ドメインで Google Apps を使っている場合は、(gmail.com では無く)独自ドメインを指定します。
- server
- サーバを指定します。Google Talk の場合、talk.google.com の 5223/UDP を指定することになります。
- user
- Jabber にログインするユーザ名になります。
- password
- ユーザ名に対するパスワードを指定します。
- resource
- ログインユーザのリソース情報を指定します。任意の文字列で構いません。
- dest
- メッセージを送る、宛先のアカウントを指定します。
- message
- 送信したいメッセージを指定します。
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