Synergy+ で Windows とキーボード・マウスを共有する
Mac と Windows を同時に使っていると、「キーボードとマウスを共有出来ると便利なのに」と思うことがありますが、Synergy+ を使うとこれを実現することが可能です。Snow Leopard で動作確認しています。
Synergy+ はクライアント・サーバモデルになっており、サーバ側にした端末のキーボードやマウスからクライアントを操作することになります。ただし、クライアント側に接続されているキーボードやマウスが無効になっているわけではありませんので、クライアントを自身のキーボードとマウスで操作することは可能です(クライアントからサーバを操作することは出来ません)。
余談ですが、Synergy+ はデフォルトで TCP/24800 ポートを利用する為、ファイアウォール等で通信制限を実施している場合は、先述のポートを許可しておく必要があります。
Mac へのインストール¶
Mac にはパッケージ形式で提供されている為、インストールは簡単です。 Synergy+ のダウンロードページ から Mac OS X 用のファイル(ディスクイメージ形式)をダウンロードし、収容されているパッケージを起動したら、後はインストーラの指示に従います。クライアント用バイナリは /usr/bin/synergyc として、サーバ用バイナリは /usr/bin/syngergys としてインストールされます。
Windows へのインストール¶
Windows にも Mac 同様、インストーラが提供されていますので、インストーラの指示に従い、インストールを完了します。Windows 版はクライアント・サーバが分かれておらず、同一のバイナリで提供されています。
Mac 側(サーバ)の設定¶
Synergy+ の設定ファイルは /etc/synergy.conf になります。今回は以下の構成での利用を前提としています。
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この構成の場合、設定ファイルは以下のような内容になります。「section: screens」で端末を定義し、「section: links」で左右の関係を定義します。
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設定ファイルを記述したら、以下のように Syngergy+ を起動します。-n オプションで自分自身の名前(Screen Name)を指定しますが、私の環境では名前解決出来る DNS サーバが無い為、IP アドレスを直接、指定しました。
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Windows 側(クライアント)の設定¶
Windows 側はクライアントとして設定します。Synergy+ を起動すると以下のような画面が表示されますので、"Other Computer's Host Name" にサーバ(Mac)側の IP アドレスを指定し、ウインドウ下部の「Advanced」ボタンをクリックします。
すると、"Advanced Options" ウインドウが表示されますので、"Screen Name" に自分の IP アドレスを指定します。指定が完了したら、OK を押して Synergy+ の初期画面に戻り、"Start" をクリックして、クライアントを開始します。
利用する¶
これで Mac でマウスカーソルを画面の左端まで移動させ、更に(画面を突き抜けて)左に移動させると Windows 側へマウスカーソルが移動し、Windows を操作出来るようになります。
起動用のショートカットを用意する¶
私はモバイル環境(Mac Book)なので、Synergy+ が自動起動するより、任意で起動出来た方が便利です(自動起動していても、それほど大きい害があるわけでは無いのですが)。そこで以下の内容で AppleScript を用意しておき、アプリケーションとして保存しておきます。
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これで、作成した AppleScript をダブルクリックするだけで Synergy+ が起動するようになりました。