Cisco 2600 / 3600 / 3700 シリーズの EtherSwitch モジュールで出来ること・出来ないこと
GNS3 を使えば Cisco 2600 / 3600 / 3700 の EtherSwitch モジュール「NM-16ESW」をエミュレートし、ある程度、スイッチの動作を学習することが出来ます。しかし、NM-16ESW にはそもそも「出来ること・出来ないこと」がある為、完全にスイッチの学習をすることが出来ません。「出来ること・出来ないこと」は FAQ に記載されています。
以下は FAQ からの抜粋です。
Q. EtherSwitch モジュールではどのような機能がサポートされていますか。¶
EtherSwitch モジュールでは、次の機能をサポートしています。
- VLAN
- Cisco 3660 および 3700 シリーズの場合は、スイッチ当たり個別の VLAN を最大 64 までサポート
- IEEE 802.1Q タグ付きおよびタグなし VLAN
- クライアント、サーバ、およびトランスペアレント モード向けに VLAN トランク プロトコル(VTP)をサポート
- レイヤ 2(L2)MAC 関連機能のサポート
- セキュア MAC アドレス
- スタティックおよびダイナミックな MAC アドレッシング
- 合計 8000 MAC アドレス
- ポート アプリケーションのサポート
- EtherChannel ポートの集約
- ポートのモニタリング
- ルータ ベースのブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト ストーム制御 QoS 機能のサポート
- IEEE 802.1p
- 802.1Q タグ付きフレーム用のサービス クラス(CoS)の優先順位
- ネイティブ フレーム用ポート ベースの優先順位
- 802.1p の優先順位を上書きするためのポートの優先順位
- 完全な優先権と加重ラウンドロビン(WRR)
- その他の機能
- DiffServ コード ポイント(DSCP)マッピングに対する CoS
- インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)のスヌーピング
- ネットワーク タイム プロトコル(NTP)のサポート
- IEEE 802.1D スパニング ツリーおよび Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)、PortFast Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)のサポート
- Telnet クライアントおよびサーバのサポート
- Cisco Discovery Protocol(CDP)バージョン 1 およびバージョン 2 のサポート
- ギガビット イーサネット ポート専用のフロー制御
- フォールバック ブリッジング
- ルーテッド ポートの IEEE 802.1x 認証
- セキュリティ用アクセス コントロール リスト(ACL)
Q. EtherSwitch モジュールでサポートされていないのは、どのような機能ですか。¶
EtherSwitch モジュールでは、次の機能はサポートしていません。
- レイヤ 3(L3)スイッチング(ルータが実行)
- アクセス ポートに対するダイナミック VLAN
- VLAN トランク プロトコル(VTP)のプルーニング
- 未知のマルチキャストおよびユニキャスト パケットのポートごとのイネーブルとディセーブル
- CGMP クライアントのレート制限
- Cisco Cluster Management Suite(CMS)のサポート
- Cisco Emergency Responder のサポート
- IEEE 802.3af 準拠の Power over Ethernet(PoE)