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ESX on ESX 構築時の注意点(メモ)

VMware を検証する際に物理ホストの台数を集めるのが難しければ、ESX 上で ESX を動作させる、いわゆる「ESX on ESX」構成にすることが出来ます。ただし、ESX on ESX 構成にするには少々、コツが必要ですので、以下にメモしておきます。

ホスト側 ESX の vSwitch は無差別モード(Promiscuous Mode)にする

ホスト側 ESX の vSwitch は無差別モード(Promiscuous Mode)しておかなければ通信が出来ません。

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iSCSI ターゲットの用意

ストレージ装置を用意出来れば、それに越したことはありませんが、ESX on ESX で検証をする程度であれば、vCenter Server 自体もストレージも全て仮想化環境内(ESX 内)に構築したい場合もあると思います。ソフトウェアで手軽に iSCSI ターゲットを構築するには "FreeNAS" がありますが、現時点の最新ビルド(FreeNAS 8.0.1-RC1)でも ESX のソフトウェア iSCSI イニシエータからは認識出来ないようです…… open-e であれば ESX から正常に認識することが出来ます。open-e は商用ソフトウェアですが、全機能を 60 日間利用出来る評価版があるので、検証にはこちらで十分です。

VMware FT を有効化する

ESX on ESX では ESX ゲストのモデルは「VMware Virtual Platform」として認識されますが、このモデルは VMware FT をサポートしません。強制的に VMware FT を有効化するには仮想マシンの「設定の編集」→「オプション」→「詳細 - 全般」→「構成パラメータ」から、以下のパラメータを追加 / 修正します。存在しないパラメータは追加し、既にパラメータがあれば値を修正します。

replay.allowBTOnly = true replay.supported = true replay.allowFT = true

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Eager Zeroed Thick な VMDK ファイルへの変換(VMware FT を検証した場合)

ESX on ESX 特有の問題ではありませんが、VMware FT は Eager Zeroed Thick な VMDK ファイルしかサポートされない為、Thin タイプや Lazy Zeroed Thick タイプの VMDK ファイルは Eager Zeroed Thick タイプへ変換しておく必要があります。

Thin → Eager Zeroed Thick への変換はコンソールから以下のコマンドで実行可能です。

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## vmkfstools --inflatedisk /vmfs/volumes/DatastoreName/VMName/VMName.vmdk

Lazy Zeroed Thick → Eager Zeroed Thick への変換はコンソールから以下のコマンドで実行可能です。

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## vmkfstools --eagerzero /vmfs/volumes/DatastoreName/VMName/VMName.vmdk