検証用 BIG-IP で便利かもしれない Preferences 設定
今や、F5 Networks の BIG-IP も 無償の評価版や低価格なラボ版が提供されており、手軽に検証することが出来ます。今回は検証用 BIG-IP に設定しておくと便利、かもしれない表示関連項目(Preference)を記載します。
今回の環境¶
今回は BIG-IP の評価版を利用しました。以下の通り、OS バージョンは「11.3.0」です。
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デフォルトの Preferences 設定¶
「System → Preferences」と辿ると、Web 管理画面の設定項目を表示することが出来ます。多少、バージョンによる差異はあるかと思いますが、概ね以下の通りかと思います。
今回はこれらのうち、以下の 4 項目について記載します。
- Records Per Screen
- Start Screen
- Default System Settings
- Idle Time Before Automatic Logout
(1) Records Per Screen¶
この設定値は以下の意味を持ちます。
- Node、Pool、Virtual Servers、iRule 等を表示させた際、一画面に何アイテムまで同時に表示するか?を設定する
- デフォルト値は「10」
- 1 〜 1,000 の間で設定可能
デフォルト値は「10」の為、例えば多数の Node を表示させても次のスクリーンショットのように、一画面あたり 10 アイテムしか表示されず、不便です。
これを「1,000」のような大きな値に設定すると、次のスクリーンショットのように多数のアイテムを一画面で表示出来、便利です。
(2) Start Screen¶
この設定値は以下の意味を持ちます。
- ログイン直後に表示する画面を選択する
- デフォルト値は「Welcome」画面
- 以下の値のうち、いずれかを設定可能
- Welcome
- Statistics
- Performance
- Traffic
- Network Map
- Virtual Servers
- Device List
例えば、この値を「Virtual Servers」に変更するとログイン直後の表示画面が以下のように変化します。「Welcome」画面を利用するケースは少ないので、常用するであろう「Virtual Servers」等に変更しておくと便利です。
(3) Default System Settings¶
この設定値は以下の意味を持ちます。
- 何かを作成しようとする際、初期状態で「Basic」なのか「Advanced」なのかを制御する
- デフォルト値は「Basic」
- 「Basic」または「Advanced」のいずれかを設定可能
この値を「Advanced」に変更すると、例えば Pool の新規作成画面は以下のように表示直後から「Advanced」になっており、切り替える手間が減り、便利です。
「Advanced だと、項目が増えて見辛い」という感じ方もあるかと思いますが、個人的には見落としが無いよう、「Advanced」になっている方が好みです。
(4) Idle Time Before Automatic Logout¶
この設定値は以下の意味を持ちます。
- Web 画面から自動的にタイムアウトするまでの待ち時間
- 単位は「秒」で設定可能
- デフォルト値は「1,200 秒」(20 分)
- 120 - 2,147,483,647 秒の間で設定可能(「1 秒」のように、極端に短い時間は設定不可)
デフォルトの「1,200 秒」でもそれなりに長いのですが、検証環境であれば「3,600 秒」(1 時間)等の長い値にしておくと自動ログアウト&再ログインの手間が減り、便利です。