Skip to content

OS X で Cisco VIRL のコンソール接続に iTerm を使うには

Cisco の VIRL は有償のネットワークシミュレータで、Cisco IOSv や CSR1000v、XRv、Nexus を簡単に検証することが出来ます。通常は $199 の製品ですが、公式サイト右下にある「GET $50 DISCOUNT」をクリックして表示される文字列を購入時に入力すると $149 で購入することが出来ます。VIRL には 3 種類の提供形態があるので、自分に適した形態を購入時に選択する必要があります。

  1. VMware Player 版
  2. VMware ESXi 版
  3. ベアメタル版

VIRL は「VMMaestro」という専用ツールから操作します。VIRL 内で作成した仮想ルータにコンソール接続する際、初期状態では VMMaestro 内のコンソールウインドウが利用されますが、これではやや不便です。そこで、今回は OS X 環境で VIRL のコンソール接続を(VMMaestro では無く)iTerm2 上で実行する方法を記載します。尚、本記事の元ネタは以下です。下記 URL には OS X だけでなく、Windows での設定例も記載されていますので、英語に不自由しない方は下記をご覧になった方が有効です。

AppleScript の用意

VMMaestro からコンソール接続時に利用する TELNET / SSH Client を呼び出せるように AppleScript を用意しておきます。今回は下記の内容を /usr/bin/osascript /Users/xxxx/Software/VIRL/AppleScript/iterm.scpt に保存しました。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
on run argv

        -- last argument should be the window title
        set windowtitle to item (the count of argv) of argv as text

        -- all but last argument go into CLI parameters
        set cliargs to ""
        repeat with arg in items 1 thru -2 of argv
                set cliargs to cliargs & " " & arg as text
        end repeat

        tell application "iTerm"
                activate
                if current terminal exists then
                        set t to current terminal
                else
                        set t to (make new terminal)
                end if

                tell t
                        launch session "Default Session"
                        tell the current session
                                write text cliargs
                                set name to windowtitle
                        end tell
                end tell
        end tell
end run

VMMaestro の設定

VMMaestro からコンソール接続時に利用するアプリケーションを変更します。「環境設定 → Terminal → Cisco Terminal」と辿ると、画面中部の「Internal vs. External Terminals」のデフォルト設定が「Use internal Terminal view」になっていますので、これを「Use external terminal applications (specified below)」を選択しつつ、Telnet command と SSH command を以下のように設定します。iterm.scpt のファイルパスは自分の環境に合わせて変更します。

項目
Telnet command /usr/bin/osascript /Users/xxxx/Software/VIRL/AppleScript/iterm.scpt telnet %h %p %t
SSH command /usr/bin/osascript /Users/xxxx/Software/VIRL/AppleScript/iterm.scpt ssh -Atp%p guest@%h %r

実際の設定例は以下のようになります。

file

これで VIRL から Console 接続を実行した際に iTerm2 が起動されます。