MikroTik のルータを L2TP over IPsec のクライアントとして設定するには
前回の記事「CentOS 6.x で StrongSwan を使った L2TP over IPsec 環境を作る」では、さくら VPS の CentOS 6.6 上に L2TP over IPsec サーバを作りました。この環境と常時、L2TP over IPsec を接続したままにする為、ゲートウェイルータになっている Mikrotik 製ルータを L2TP over IPsec のクライアントとして設定してみました。
前提条件¶
構成は以下の通りです。「LAN → サーバ側のプライベートネットワーク」向きの通信は送信元アドレスを L2TP インターフェイスで NAT(マスカレード)させています。
主要なバージョン情報は以下の通りです。Linux 側の設定は上述した前回の記事から、ほぼ変更ありません。
- Linux 側(L2TP over IPsec サーバ)
- CentOS 6.6 x86_64
- strongswan-5.2.0-7.el6.x86_64
- xl2tpd-1.3.6-2.el6.x86_64
- Mikrotik 側(L2TP over IPsec クライアント)
- RouterBoard 951G-2HnD
- RouterOS 6.29.1
L2TP over IPsec のパラメータは以下とします。
項目 | 値 |
---|---|
Linux のグローバルアドレス | X.X.X.X |
Mikrotik のグローバルアドレス | PPPoE により、動的に割り当て |
サーバのプライベートアドレス | 172.16.1.1 |
クライアントに割り当てられるアドレス範囲 | 172.16.100 〜 172.16.1.200 |
IPSec の事前共有鍵 | IPSEC-PSK |
L2TP のユーザ名 | L2TP-USER |
L2TP のパスワード | L2TP-PASSWORD |
Mikrotik に L2TP over IPsec クライアント設定を実施する¶
設定は以下の通りです。本番環境で利用するには、セキュリティへの配慮が必要です。
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参考¶
今回は「サーバは Linux、クライアントは Mikrotik」の構成です。両端を Mikrotik にする場合は以下の記事が参考になります。