CentOS7/Ubuntu16 で cron のオーナー/パーミッションを変更した場合の挙動
ユーザ毎の cron ファイルに対して、以下のケースで挙動を見てみました。テストは CentOS7 と Ubuntu16 で実施しました。
- オーナーを変更した場合
- パーミッションを変更した場合
結果¶
以下のような結果になりました。CentOS7 の方がオーナーやパーミッションの判定が厳しいようです。
OS | ユーザ毎の設定ファイル位置 | オーナーを変更した場合の挙動 | パーミッションを変更した場合の挙動 |
---|---|---|---|
CentOS7 | /var/spool/cron | X(WRONG FILE OWNER エラー) | X(BAD FILE MODE エラー) |
Ubuntu16 | /var/spool/cron/crontabs | ○ | ○ |
デフォルトのオーナー/パーミッション¶
CentOS7¶
crontab -u USERNAME でユーザ毎の設定ファイルを作成した場合、/var/spool/cron 配下にファイルが作成されました。各ディレクトリのオーナー/パーミッションは以下のようになっていました。
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Ubuntu 16¶
crontab -u USERNAME でユーザ毎の設定ファイルを作成した場合、/var/spool/cron/crontabs 配下にファイルが作成されました。各ディレクトリのオーナー/パーミッションは以下のようになっていました。
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ファイルの所有者を変更した場合¶
CentOS7¶
ファイルの所有者を「user」以外に変更してみました。
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/var/log/cron を確認すると「エラーになり、cron が実行されていない」ことが確認出来ました。
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Ubuntu16¶
ファイルの所有者を「user」以外に変更してみました。
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/var/log/syslog を確認すると「cron が実行されていること」が確認出来ました。
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ファイルのパーミッションを変更した場合¶
ファイルのパーミッションを変更し、グループにも Read/Write 権限を付与してみました。
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/var/log/cron を確認すると「エラーになり、cron が実行されていない」ことが確認出来ました。
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Ubuntu16¶
ファイルのパーミッションを変更し、グループにも Read/Write 権限を付与してみました。
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/var/log/syslog を確認すると「cron が実行されていること」が確認出来ました。
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