vSphere 6.5 の vCSA をインストールする
vSphere 6.5 がリリースされました。vSphere 6.5 からは Windows 用の C# 版 vSphere Client が提供されなくなりました。詳しくは KB2147929 に記載されています。
The Legacy C# Client will still be available with vSphere 6.0 and earlier versions that are not End of Life. For example, the Legacy C# Client will still be available and continue to work with vSphere 5.5 and 6.0. Starting vSphere 6.5 and later, the C# client will not be available.
vCSA(vCenter Server Appliance)は 6.0 以前は .ova ファイルのデプロイ、6.0 以降は .iso 中のインストーラを用いたデプロイ、と配備方法が変更されています。6.5 からは更にインストーラが改良され、OS 毎に専用のインストーラが用意されているようです。今回は macOS から vCSA をインストールする手順をメモしておきます。
Step.1¶
「VMware-VCSA-all-6.5.0-4602587.iso」をマウントし、vcsa-ui-installer/mac/installer.app を実行すると vCSA のインストーラが起動します。Install をクリックします。
Step.2¶
インストール全体は「Stage1」と「Stage2」に分かれています。(当然ですが)まずは Stage1 から開始します。Next をクリックして次に進みます。
Step.3¶
ライセンス条項が表示されます。「I accept the terms of the license agreement.」にチェックを入れて Next をクリックし、次に進みます。
Step.4¶
PSC(Platform Service Controller)の配備方法を選択します。今回は検証用の小規模環境なので「vCenter Server with an Embedded Platform Service Controller」にチェックし、Next をクリックして次に進みます。
Step.5¶
vCSA をインストールする ESXi ホストのログイン情報を入力します。ESXi ホストの IP アドレス、ユーザ名(通常は root)、パスワードを入力し、Next をクリックして次に進みます。
Step.6¶
サーバ証明書に関する警告が表示されます。「Yes」をクリックして次に進みます。
Step.7¶
vCSA の仮想マシン名と、root ユーザのパスワードを入力します。入力が完了したら Next をクリックして次に進みます。
Step.8¶
vCSA に管理させる仮想マシンの台数に応じて、vCSA へ割り当てる CPU/メモリ/ディスクリソースを調整します。今回は小規模な検証環境を想定しているので「Tiny」を選択し、Next をクリックして次に進みます。
Step.9¶
vCSA を配置するデータストアを選択します。Thick Provisioning では無く、Thin Provisioning にしたい場合は「Enable Thin Disk Mode」にチェックを入れます。必要な情報を選択/入力したら Next をクリックして次に進みます。
Step.10¶
アドレスやサブネットマスク、ゲートウェイ等、ネットワーク関連の情報を入力します。一点、注意ですが、「System Name」にはDNS で解決出来る名前を入力する必要があります。もし、名前解決出来ない値を入力してしまうと、後の工程でエラーになってしまい、vCSA のインストールを完了することが出来ません。必要な値を入力したら Next をクリックして次に進みます。
Step.11¶
入力した値が一覧表示されます。問題無ければ Finish をクリックして Stage1 のインストールを開始します。
Step.12¶
Stage1 のインストールが開始されます。ホストのスペック等にも依存しますが、それなりに時間がかかります…
Step.13¶
しばらく待つと Stage1 のインストールが完了します。Continue をクリックして次に進みます。
Step.14¶
ここからは Stage2 の開始です。Next をクリックして次に進みます。
Step.15¶
NTP サーバと時刻同期させる場合は「Synchronize time with NTP servers」を選択したまま、「NTP servers」に NTP サーバのアドレスを入力します。NTP サーバを複数、指定する場合はカンマで区切って入力します。vCSA を HA 構成にする場合は「SSH access」を Enabled にする必要があるようです。NTP サーバの指定が完了したら Next をクリックして次に進みます。
Step.16¶
vCSA が管理する SSO ドメインの情報を入力します。例えば以下のような値を入力したとします。
項目 | 値 | 備考 |
---|---|---|
SSO domain name | example.local | |
SSO user name | administrator | ※ 固定値の為、変更不可 |
SSO password | PASSWORD | |
Site name | default-site |
上記のように入力した場合、インストールが完了した vCSA にはユーザ名「administrator@example.local」、パスワード「PASSWORD」でログインすることになります。必要な値を入力したら Next をクリックして次に進みます。
Step.17¶
CEIP(Customer Experience Improvement Program)への参加 / 不参加を確認されます。自身の意図に応じてチェックボックスの値を設定したら Next をクリックして次に進みます。
Step.18¶
Stage2 で入力した値が一覧表示されます。Finish をクリックして Stage2 のインストールを開始します。
Step.19¶
OK をクリックして Stage2 のインストールを開始します。
Step.20¶
Stage2 のインストールも、完了するまでにしばらくかかります…
Step.21¶
これで vCSA のインストールは完了です。
ブラウザに https://[vCSA のアドレス]
と入力すると vCSA へアクセス出来ます。Flash 版の管理画面にアクセスするか、HTML5 版の管理画面にアクセスするか問われます。HTML5 版の方が軽快に動作しますが、現状では HTML5 版の管理画面からは出来ないことが多いので注意が必要です。