Cisco Catalyst でのルーテッドポート用 MTU 値の変更方法(system mtu routing)
前回、Cisco Catalyst での MTU 設定方法(system mtu jumbo)というメモを書いたのですが、今回はその続きです。
今回は Cisco Catalyst のルーテッドポートの MTU サイズを変更してみます。system mtu routing で設定変更可能なのですが、1,500 〜 system mtu で定義された値しか設定出来ない というのがポイントです。仮に system mtu 値がデフォルトの 1,500bytes だと 1,500bytes までしか設定出来ないことになります。よって、system mtu routing を設定する前に system mtu を変更する必要があります。
おさらい¶
system mtu を参照すると、各種 MTU 値の違いについて記載されています。表にまとめてみます。
種類 | 意味 |
---|---|
system mtu | 10/100 ポートに設定する MTU 値 |
system mtu jumbo | 1G 以上のポートに設定する MTU 値 |
system mtu routing | ルーティングされるパケットに対して設定する MTU 値 |
但し、上述の通り、system mtu routing の最大値は system mtu の値になります。よって、先に system mtu を設定する必要があるのですが、system mtu を変更した場合は筐体の再起動が必要になります。
変更前の状態確認¶
system mtu も system mtu routing の値も 1,500bytes に設定されています。
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system mtu の設定変更¶
system mtu routing を設定変更しようとしても、最大値が system mtu と同じ値になってしまう為、「1500-1500」と表示されてしまいます。
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まず先に system mtu を設定変更します。今回は 1,998bytes に設定しました。
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設定変更が反映されるのは筐体再起動後です。system mtu routing の設定可能値を確認しても「1500-1500」のままです。
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show system mtu を確認すると「On next reload, System MTU will be 1998 bytes」と表示されています。
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reload で筐体を再起動し、設定変更を反映します。
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system mtu routing の設定変更¶
筐体再起動後に show system mtu を実行すると、MTU 値が変更されていることが確認出来ます。
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system mtu routing で設定変更可能な値の範囲を確認すると、今度は「1500-1998」と表示されます! 早速、1,998bytes に設定変更してみます。system mtu や system mtu jumbo とは違って、再起動は要求されません。
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show system mtu を確認すると即座に変更が反映されていることが分かります。
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