Poderosa から WSL を利用する
macOS だと iTerm が非常に使いやすいのですが、Windows ではターミナルエミュレータ毎に一長一短に感じます… 自分でソースコードを書き換え、オレオレ仕様にカスタマイズ出来ると便利なので、Windows ではソースコードが (私にとっては) 読みやすい Poderosa を使うことにしました。 Poderosa には「商用」と「OSS」のふたつがありますが、私が利用しているのは OSS 版です。
- Poderosa 商用版(現在はバージョン 5)
- Poderosa OSS 版(現在はバージョン 4)
今回は Poderosa から WSL (Windows Subsystem for Linux) を利用する方法をメモしておきます。
環境¶
今回は最終的に以下の環境でテストしました。 Windows は 64bit 版を用いています。
- Windows 10 Professional (64bit)
- Cygwin
- winpty 0.4.3
- Poderosa 4.4.1
Cygwin と winpty のインストール¶
Cygwin と winpty をインストールしておきます。
winpty は C:\winpty\winpty.exe
にインストールしました。
64bit 版 Cygterm を用意する¶
Poderosa には 32bit 版の Cygterm しか同梱されていない為、64bit 環境で 新規cygwin接続
を実行するとエラーになります。 Cygwin 上で 64bit 版 Cygterm をビルドし直しても良いですが、TeraTerm に 64bit 版の Cygterm が同梱されているので、これを拝借してしまうのが簡単です。 例えば TeraTerm 4.66 であれば teraterm-4.96\cygterm+-x86_64\cygterm.exe
に 64bit 版 Cygterm が存在します。 これを Poderosa の Poderosa\Protocols\Cygterm
ディレクトリ配下にコピーして完了です。
cygwin 接続時に WSL が呼び出されるように設定する¶
Poderosa から WSL を利用するには 新規cygwin接続
メニューから設定する必要があります。 新規cygwin接続
から 高度な設定
を選択し、シェルに bash
のパスを指定します。 この際、直接 bash
を指定するのでは無く、winpty
経由で起動するように設定します。 設定例は以下の通りです。
1 |
|
実際の設定画面は以下のようになります。
補足¶
今回は Cygwin 接続機能を殺して、代わりに WSL 接続機能を追加しました。 時間があれば (Cygwin 接続機能を殺すのでは無く、別の機能として) WSL 接続機能プラグインを書いた方が便利だろうなぁ~、と思いました。