初期状態の BIG-IP の管理用ポートに固定アドレスを設定する
F5 Networks の BIG-IP には評価/検証用の仮想版が用意されています。 (この仮想版に限らず、ですが) BIG-IP の管理ポートを固定アドレスへ変更する手順をメモしておきます。 今回は vSphere 上の仮想版を前提にします。
結論¶
下記を実行することで管理用アドレス / ルーティングを設定出来ます。
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コンソールログイン¶
BIG-IP の起動が完了するとコンソール上にログインプロンプトが表示されます。
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初期状態だと、コンソール / SSH アクセスは以下の情報でログイン出来るはずです。
項目 | 値 |
---|---|
ユーザ名 | root |
パスワード | default |
管理用アドレスの設定¶
初期状態で管理アドレスは「192.168.1.245/24」になっています。 管理アドレスは tmsh list / sys management-ip
で確認出来ます。
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これを固定アドレスに変更しようとすると下記のエラーになり、変更が出来ません。 管理用アドレスは tmsh create / sys management-ip [ADDRESS/MASK]
で設定します。
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エラーメッセージの内容に従い、tmsh modify sys global-settings mgmt-dhcp disabled
を実行します。
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これで任意の固定アドレスへ変更出来ます。
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管理用ルーティングの設定¶
別ネットワークからアクセスする為に管理用ルーティングも設定しておきます。 管理用ルーティングは tmsh create / sys management-route default gateway [ADDRESS]
で設定します。
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管理用ルーティングの設定は tmsh list / sys management-route
で確認出来ます。
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設定の保存¶
変更した設定を保存しておきます。 設定の保存は tmsh save / sys config partitions all
で行います。
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ログインしてみる¶
これで管理用アドレス / ルーティングの設定は完了です。 SSH や HTTPS で設定した固定アドレスへアクセスし、ログイン出来ることを確認します。 尚、「SSH / コンソールアクセス」と「HTTPS アクセス」のログイン情報は異なるので注意が必要です。
SSH / コンソールアクセスのログイン情報¶
項目 | 値 |
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ユーザ名 | root |
パスワード | default |
HTTPS アクセスのログイン情報¶
項目 | 値 |
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ユーザ名 | admin |
パスワード | admin |