Skip to content

AmazonLinux2 に最新の Samba4.10.5 をドメインコントローラとしてインストールする

以前に CentOS7 へ Samba4 をインストールし、AD 環境を構築するというメモを書きました。 今回は AmazonLinux2 へ Samba4.10.5 を ActiveDirectory のドメインコントローラとしてインストールする手順をメモします。

環境

今回は最終的に以下の環境を構築します。 現時点で AmazonLinux2 標準の Python はバージョン 2.7.x 系でした。

  • Amazon Linux release 2 (Karoo)
  • Python 2.7.16
  • Samba 4.10.5

尚、AmazonLinux2 はインストール直後の初期状態で Amazon の NTP サーバ (169.254.169.123) と同期しています。 時刻同期の状態は chronyc sources で確認出来ます。

1
2
3
4
5
6
7
8
9
# chronyc sources
210 Number of sources = 5
MS Name/IP address         Stratum Poll Reach LastRx Last sample
===============================================================================
^* 169.254.169.123               3   4   377    23  +1972ns[+2927ns] +/-  657us
^- tock.usshc.com                1  10   377   110    +12ms[  +12ms] +/-   78ms
^- hadb1.smatwebdesign.com       2  10   377   328  +1551us[+1551us] +/-  120ms
^- 44.190.6.254                  2  10   377   985    -90us[  -94us] +/-   85ms
^- clock.thinkpad.io             2  10   377   345  +2301us[+2301us] +/-  124ms

Samba のインストール

Samba をインストールしていきます。

必要パッケージをインストールする

Samba をインストールする事前準備として、前提となるパッケージをインストールします。 EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) からパッケージをインストールすることになりますが、AmazonLinux2 なので amazon-linux-extras を使って EPEL リポジトリをインストールします。

1
yes | amazon-linux-extras install epel

必要なパッケージをインストールします。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
yum -y install \
  attr \
  bind-utils \
  docbook-style-xsl \
  gcc \
  gdb \
  gnutls-devel \
  gpgme-devel \
  jansson-devel \
  keyutils-libs-devel \
  krb5-workstation \
  libacl-devel \
  libaio-devel \
  libarchive-devel \
  libattr-devel \
  libblkid-devel \
  libsemanage-python \
  libxml2-devel \
  libxslt \
  lmdb-devel \
  openldap-devel \
  pam-devel \
  perl \
  perl-ExtUtils-MakeMaker \
  perl-Parse-Yapp \
  perl-Test-Base \
  pkgconfig \
  policycoreutils-python \
  popt-devel \
  python-crypto \
  python-devel \
  python-gpgme \
  readline-devel \
  systemd-devel \
  zlib-devel

Samba をソースコードからインストールする

現時点ではリポジトリからインストール出来るのは 4.8.3 とバージョンがやや古く、しかも Samba をドメインコントローラとして構築する際には多用することになる samba-tool がなぜかインストールされません。 この件についてはネット上でも How to install samba-tool on Amazon Linux と質問されている方がおり、現時点では回答されていません。 その為、今回はソースコードから Samba をインストールしていきます。 AmazonLinux2 標準の Python はバージョン 2.7.x 系である為、Python2 系である前提で作業していきます。

1
2
3
4
5
6
7
8
mkdir -p /usr/local/src/samba/
cd /usr/local/src/samba/
wget https://download.samba.org/pub/samba/samba-latest.tar.gz
tar zxvf samba-latest.tar.gz
cd samba-4.10.5/
PYTHON=python2 ./configure
PYTHON=python2 make
PYTHON=python2 make install

Samba のセットアップ

Samba のインストールが完了したら環境を整え、ドメインを構築していきます。

Samba へのパスを追加する

ソースコードから Samba をインストールした場合、パスを指定しない限り実行ファイルは /usr/local/samba/bin 配下にインストールされます。 標準でここにはパスが通っていない為、利便性を考えてパスを通しておきます。 今回は root ユーザで操作することだけを想定し、/root/.bash_profile にパスを追加しました。

1
echo "export PATH=\"/usr/local/samba/bin:/usr/local/samba/sbin:${PATH}\"" >> ~/.bash_profile

ドメインを構築する

次はドメインを構築していきます。 対話的にドメインを構築する場合は以下のように実行します。

1
samba-tool domain provision --use-rfc2307 --interactive

ある程度、パラメータを指定して非対話的に構築する場合は以下のように実行します。 非対話式の実行オプションを見る限り、DNS Forwarder の指定が見当たらないようですが、実際に非対話で実行した後で生成される設定ファイルを確認すると、「予め /etc/resolv.conf に設定されていた DNS サーバ」を DNS Forwarder として設定されていました。

1
2
3
4
5
6
7
samba-tool domain provision \
  --use-rfc2307 \
  --realm=EXAMPLE.COM \
  --server-role=dc \
  --dns-backend=SAMBA_INTERNAL \
  --domain=EXAMPLE \
  --adminpass="PASSWORD"

ドメインを構築すると設定ファイルは /usr/local/samba/etc/smb.conf に生成されます。 例えば以下のような内容になっているはずです。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
# Global parameters
[global]
        dns forwarder = 192.168.1.2
        netbios name = AD
        realm = EXAMPLE.COM
        server role = active directory domain controller
        workgroup = EXAMPLE
        idmap_ldb:use rfc2307 = yes

[netlogon]
        path = /usr/local/samba/var/locks/sysvol/example.com/scripts
        read only = No

[sysvol]
        path = /usr/local/samba/var/locks/sysvol
        read only = No

LDAPS を強制しない

初期状態では LDAPS を強制する設定になっているようです。 セキュリティ上はこの方が好ましいですが、検証上の理由から LDAPS を強制しない設定へ変更するには smb.conf[global] セクションへ以下を追加します。

1
2
        client ldap sasl wrapping = sign
        ldap server require strong auth = no

/usr/local/samba/etc/smb.conf 全体例は以下の通りです。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
# Global parameters
[global]
        dns forwarder = 192.168.1.2
        netbios name = AD
        realm = EXAMPLE.COM
        server role = active directory domain controller
        workgroup = EXAMPLE
        idmap_ldb:use rfc2307 = yes
        client ldap sasl wrapping = sign
        ldap server require strong auth = no

[netlogon]
        path = /usr/local/samba/var/locks/sysvol/example.com/scripts
        read only = No

[sysvol]
        path = /usr/local/samba/var/locks/sysvol
        read only = No

起動&自動起動の設定

今回はパッケージマネージャでは無く、ソースコードから Samba をインストールした為、systemd 用のスクリプトがありません。 その為、以下の内容で systemd 用のスクリプトを新規作成しておきます。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
cat << EOF > /etc/systemd/system/samba.service
[Unit]
Description= Samba 4 Active Directory
After=syslog.target
After=network.target

[Service]
Type=forking
PIDFile=/usr/local/samba/var/run/samba.pid
ExecStart=/usr/local/samba/sbin/samba

[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF

これで systemctl コマンドを通じての起動や自動起動が行えるようになりました。 ファイルを追加したので daemon-reload した後、Samba を起動&自動起動するようにしておきます。

1
2
3
systemctl daemon-reload
systemctl enable samba
systemctl start samba

システムボリュームの確認

ドメインコントローラとして構築したので、netlogonsysvol といったシステムボリュームが表示されることを確認しておきます。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
$ smbclient -L localhost -U%

        Sharename       Type      Comment
        ---------       ----      -------
        netlogon        Disk
        sysvol          Disk
        IPC$            IPC       IPC Service (Samba 4.10.5)
Reconnecting with SMB1 for workgroup listing.

        Server               Comment
        ---------            -------

        Workgroup            Master
        ---------            -------

DNS 設定の変更

DNS の設定は以下のように変更していきます。

  1. AmazonLinux2 自身が参照する DNS サーバを自分自身 (127.0.0.1) にする
  2. SAMBA_INTERNAL な DNS サービスの DNS Forwarder は Amazon 提供の DNS サーバにする

初期状態のままでは DNS の設定を変更しても OS を再起動する度… というより、正確には DHCP Client が実行される度、DHCP サーバから受信した DNS サーバ設定を上書きしてしまいます。 これを避ける為、DHCP の設定を変更し、DNS 関連のパラメータは受信しない (上書きしない) ようにします。 具体的には /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 のうち、PEERDNS=yesno へ変更します。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
TYPE=Ethernet
USERCTL=yes
PEERDNS=no
DHCPV6C=yes
DHCPV6C_OPTIONS=-nw
PERSISTENT_DHCLIENT=yes
RES_OPTIONS="timeout:2 attempts:5"
DHCP_ARP_CHECK=no

これで DNS 関連の設定は上書きされなくなりました。 続いて OS が参照する DNS サーバのアドレスを変更します。 対象の設定ファイルは /etc/resolv.conf です。 変更前は以下のようになっているはずです。

1
2
3
4
options timeout:2 attempts:5
; generated by /usr/sbin/dhclient-script
search ap-northeast-1.compute.internal example.com
nameserver 192.168.1.2

これを以下のように nameserver を書き換えます。

1
2
3
4
options timeout:2 attempts:5
; generated by /usr/sbin/dhclient-script
search ap-northeast-1.compute.internal example.com
nameserver 127.0.0.1

設定ファイルの修正が完了したら network サービスを再起動し、設定変更を反映します。

1
systemctl restart network

ユーザの確認

登録されているユーザは samba-tool user list で一覧表示することが出来ます。

1
2
3
4
$ samba-tool user list
Guest
krbtgt
Administrator

FSMO の確認

今回は Samba が一台だけのシングル構成である為、FSMO (Flexible Single Master Operation) = 操作マスタは自分自身になっているはずです。 操作マスタの各役割をどのサーバが担っているか?は samba-tool fsmo show で確認することが出来ます。

1
samba-tool fsmo show

レプリケーションの確認

今回は Samba が一台だけのシングル構成なので、あまり確認する意味がありませんが、複数のドメインコントローラ間でレプリケーションを実施する構成にしている場合は samba-tool drs showrepl でレプリケーションの状態を確認することが出来ます。

1
samba-tool drs showrepl

ドメイン機能レベルの確認

現在、設定されているドメイン機能レベルは samba-tool domain level show で確認することが出来ます。

1
2
3
4
5
6
# samba-tool domain level show
Domain and forest function level for domain 'DC=example,DC=com'

Forest function level: (Windows) 2008 R2
Domain function level: (Windows) 2008 R2
Lowest function level of a DC: (Windows) 2008 R2

Samba におけるドメインレベルの実装状況は Raising the Functional Levels に記載されています。 一部、抜粋します。

機能レベル Samba のバージョン
2012_R2 4.4 以降
2012 4.4 以降
2008_R2 4.0 以降
2008 4.0 以降
2003 4.0 以降

但し、下記の記載がある為、ドメイン機能レベルは 2008_R2 を指定するのが無難に思います。

Functional level is included for use against Windows, but not supported in Samba. Kerberos improvements from Windows Server 2012 and 2012 R2 are not implemented in Samba.

Kerberos 認証の設定

クライアントが ActiveDirectory へ認証要求を行う際は Kerberos による認証が行われます。 ここでは Kerberos の設定を行います。 /etc/krb5.conf を以下の内容へ変更します。

1
2
3
4
[libdefaults]
        default_realm = EXAMPLE.COM
        dns_lookup_realm = false
        dns_lookup_kdc = true

ここで Kerberos 認証の動作テストを実施しておきます。 まず初めに kinit で認証情報がキャッシュされていないことを確認しておきます。

1
2
# klist
klist: No credentials cache found (filename: /tmp/krb5cc_0)

ドメインに対して kerberos で認証要求を行います。 今回は administrator ユーザを使いました。 ドメイン名は小文字で指定するとエラーになる為、大文字で指定します。 パスワードを要求されたら Kerberos 認証を要求したユーザのパスワードを入力します。

1
kinit administrator@EXAMPLE.COM

Kerberos 認証に成功した場合、再度 kinit で認証情報を確認すると、今度は認証情報がキャッシュされていることが分かります。

1
2
3
4
5
6
7
# klist
Ticket cache: FILE:/tmp/krb5cc_0
Default principal: administrator@EXAMPLE.COM

Valid starting       Expires              Service principal
07/06/2019 11:47:46  07/06/2019 21:47:46  krbtgt/EXAMPLE.COM@EXAMPLE.COM
        renew until 07/07/2019 11:47:29

尚、キャッシュされた TGT を削除したい場合は kdestroy を実行します。

1
kdestroy

OU / ユーザ / グループのセットアップ

ドメインのセットアップが完了したら OU やユーザ、グループを作成していきます。 ほぼ全ての作業を samba-tool で実施していきます。

OU の作成

以前は samba-tool を使って OU を作成することが出来なかったようですが、現在では作成可能になっています。 PeopleGroups といった OU を作成する例は以下の通りです。

1
2
samba-tool ou create 'OU=People,DC=example,DC=com'
samba-tool ou create 'OU=Groups,DC=example,DC=com'

ユーザの作成

以前は samba-tool user add でユーザを追加しましたが、現在は add では無く、samba-tool user create でユーザを作成することが推奨されています。 最も基本的な構文は以下の通りです。 この場合、CN=Users 上にユーザが作成されます。

1
samba-tool user create [USERNAME] [PASSWORD]

指定した OU 上にユーザを作成するには以下のように実行します。 これは People という OU 上にユーザを作成する例です。

1
samba-tool user create [USERNAME] [PASSWORD] --userou='OU=People'

グループの作成

グループを作成する最も基本的な構文は以下の通りです。 この場合、CN=Users 上にユーザが作成されます。

1
samba-tool group add [GROUP]

指定した OU 上にグループを作成するには以下のように実行します。 これは Groups という OU 上にグループを作成する例です。

1
samba-tool group add [GROUP] --groupou='OU=Groups'

メンバーをグループに追加する

ユーザをグループに追加する、最も基本的な構文は以下の通りです。

1
samba-tool group addmembers [GROUP] [USERNAME]

よく使うコマンドチートシート

コマンド名 説明
samba-tool user show [USER] ユーザの設定を表示する
samba-tool user add [USER] ユーザを追加する (CN=Users へ追加)
samba-tool user add [USER] --userou=[OU] OU へユーザを追加する
samba-tool user add [USER] --description=[DESCRIPTION] 説明文を付与し、ユーザを追加する
samba-tool user delete [USER] ユーザを削除する
samba-tool user enable [USER] ユーザを有効化する
samba-tool user disable [USER] ユーザを無効化する
samba-tool user move [USER] [CN/OU] ユーザを指定したコンテナ/OU へ移動する
samba-tool group add [GROUP] グループを追加する (CN=Users へ追加)
samba-tool group add [GROUP] --groupou=ou=[OU] OU へグループを追加する
samba-tool group addmembers [GROUP] [USER] グループにユーザを追加する
samba-tool user setpassword [USER] --newpassword=[PASSWORD] ユーザのパスワードを変更する
samba-tool user setexpiry [USER] --noexpiry ユーザのパスワードを無期限にする

ヘルプ

samba-tool domain provision

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
$ samba-tool domain provision --help
Usage: samba-tool domain provision [options]

Provision a domain.


Options:
  -h, --help            show this help message and exit
  --interactive         Ask for names
  --domain=DOMAIN       NetBIOS domain name to use
  --domain-guid=GUID    set domainguid (otherwise random)
  --domain-sid=SID      set domainsid (otherwise random)
  --ntds-guid=GUID      set NTDS object GUID (otherwise random)
  --invocationid=GUID   set invocationid (otherwise random)
  --host-name=HOSTNAME  set hostname
  --host-ip=IPADDRESS   set IPv4 ipaddress
  --host-ip6=IP6ADDRESS
                        set IPv6 ipaddress
  --site=SITENAME       set site name
  --adminpass=PASSWORD  choose admin password (otherwise random)
  --krbtgtpass=PASSWORD
                        choose krbtgt password (otherwise random)
  --dns-backend=NAMESERVER-BACKEND
                        The DNS server backend. SAMBA_INTERNAL is the builtin
                        name server (default), BIND9_FLATFILE uses bind9 text
                        database to store zone information, BIND9_DLZ uses
                        samba4 AD to store zone information, NONE skips the
                        DNS setup entirely (not recommended)
  --dnspass=PASSWORD    choose dns password (otherwise random)
  --root=USERNAME       choose 'root' unix username
  --nobody=USERNAME     choose 'nobody' user
  --users=GROUPNAME     choose 'users' group
  --blank               do not add users or groups, just the structure
  --server-role=ROLE    The server role (domain controller | dc | member
                        server | member | standalone). Default is dc.
  --function-level=FOR-FUN-LEVEL
                        The domain and forest function level (2000 | 2003 |
                        2008 | 2008_R2 - always native). Default is (Windows)
                        2008_R2 Native.
  --base-schema=BASE-SCHEMA
                        The base schema files to use. Default is (Windows)
                        2008_R2.
  --next-rid=NEXTRID    The initial nextRid value (only needed for upgrades).
                        Default is 1000.
  --partitions-only     Configure Samba's partitions, but do not modify them
                        (ie, join a BDC)
  --use-rfc2307         Use AD to store posix attributes (default = no)
  --machinepass=PASSWORD
                        choose machine password (otherwise random)
  --plaintext-secrets   Store secret/sensitive values as plain text on
                        disk(default is to encrypt secret/ensitive values)
  --backend-store=BACKENDSTORE
                        Specify the database backend to be used (default is
                        tdb)
  --targetdir=DIR       Set target directory (where to store provision)
  -q, --quiet           Be quiet

  Samba Common Options:
    -s FILE, --configfile=FILE
                        Configuration file
    -d DEBUGLEVEL, --debuglevel=DEBUGLEVEL
                        debug level
    --option=OPTION     set smb.conf option from command line
    --realm=REALM       set the realm name

  Version Options:
    -V, --version       Display version number

samba-tool ou create

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
# samba-tool ou create --help
Usage: samba-tool ou create <ou_dn> [options]

Create an organizational unit.

The name of the new ou can be specified as a full DN or without the
domainDN component.

Examples:
samba-tool ou create 'OU=OrgUnit'
samba-tool ou create 'OU=SubOU,OU=OrgUnit,DC=samdom,DC=example,DC=com'

The examples show how an administrator would create a new ou 'OrgUnit'
and a new ou 'SubOU' as a child of the ou 'OrgUnit'.


Options:
  -h, --help            show this help message and exit
  -H URL, --URL=URL     LDB URL for database or target server
  --description=DESCRIPTION
                        OU's description

  Credentials Options:
    --simple-bind-dn=DN
                        DN to use for a simple bind
    --password=PASSWORD
                        Password
    -U USERNAME, --username=USERNAME
                        Username
    -W WORKGROUP, --workgroup=WORKGROUP
                        Workgroup
    -N, --no-pass       Don't ask for a password
    -k KERBEROS, --kerberos=KERBEROS
                        Use Kerberos
    --ipaddress=IPADDRESS
                        IP address of server
    -P, --machine-pass  Use stored machine account password
    --krb5-ccache=KRB5CCNAME
                        Kerberos Credentials cache

  Samba Common Options:
    -s FILE, --configfile=FILE
                        Configuration file
    -d DEBUGLEVEL, --debuglevel=DEBUGLEVEL
                        debug level
    --option=OPTION     set smb.conf option from command line
    --realm=REALM       set the realm name

  Version Options:
    -V, --version       Display version number

samba-tool user create

  1
  2
  3
  4
  5
  6
  7
  8
  9
 10
 11
 12
 13
 14
 15
 16
 17
 18
 19
 20
 21
 22
 23
 24
 25
 26
 27
 28
 29
 30
 31
 32
 33
 34
 35
 36
 37
 38
 39
 40
 41
 42
 43
 44
 45
 46
 47
 48
 49
 50
 51
 52
 53
 54
 55
 56
 57
 58
 59
 60
 61
 62
 63
 64
 65
 66
 67
 68
 69
 70
 71
 72
 73
 74
 75
 76
 77
 78
 79
 80
 81
 82
 83
 84
 85
 86
 87
 88
 89
 90
 91
 92
 93
 94
 95
 96
 97
 98
 99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
# samba-tool user create --help
Usage: samba-tool user create <username> [<password>] [options]

Create a new user.

This command creates a new user account in the Active Directory domain.  The
username specified on the command is the sAMaccountName.

User accounts may represent physical entities, such as people or may be used
as service accounts for applications.  User accounts are also referred to as
security principals and are assigned a security identifier (SID).

A user account enables a user to logon to a computer and domain with an
identity that can be authenticated.  To maximize security, each user should
have their own unique user account and password.  A user's access to domain
resources is based on permissions assigned to the user account.

Unix (RFC2307) attributes may be added to the user account. Attributes taken
from NSS are obtained on the local machine. Explicitly given values override
values obtained from NSS. Configure 'idmap_ldb:use rfc2307 = Yes' to use these
attributes for UID/GID mapping.

The command may be run from the root userid or another authorized userid.  The
-H or --URL= option can be used to execute the command against a remote
server.

Example1:
samba-tool user create User1 passw0rd --given-name=John --surname=Smith
--must-change-at-next-login -H ldap://samba.samdom.example.com
-Uadministrator%passw1rd

Example1 shows how to create a new user in the domain against a remote LDAP
server.  The -H parameter is used to specify the remote target server.  The -U
option is used to pass the userid and password authorized to issue the command
remotely.

Example2:
sudo samba-tool user create User2 passw2rd --given-name=Jane --surname=Doe
--must-change-at-next-login

Example2 shows how to create a new user in the domain against the local
server.   sudo is used so a user may run the command as root.  In this
example, after User2 is created, he/she will be forced to change their
password when they logon.

Example3:
samba-tool user create User3 passw3rd --userou='OU=OrgUnit'

Example3 shows how to create a new user in the OrgUnit organizational unit.

Example4:
samba-tool user create User4 passw4rd --rfc2307-from-nss --gecos 'some text'

Example4 shows how to create a new user with Unix UID, GID and login-shell set
from the local NSS and GECOS set to 'some text'.

Example5:
samba-tool user create User5 passw5rd --nis-domain=samdom --unix-
home=/home/User5            --uid-number=10005 --login-shell=/bin/false --gid-
number=10000

Example5 shows how to create an RFC2307/NIS domain enabled user account. If
--nis-domain is set, then the other four parameters are mandatory.



Options:
  -h, --help            show this help message and exit
  -H URL, --URL=URL     LDB URL for database or target server
  --must-change-at-next-login
                        Force password to be changed on next login
  --random-password     Generate random password
  --smartcard-required  Require a smartcard for interactive logons
  --use-username-as-cn  Force use of username as user's CN
  --userou=USEROU       DN of alternative location (without domainDN
                        counterpart) to default CN=Users in which new user
                        object will be created. E. g. 'OU=<OU name>'
  --surname=SURNAME     User's surname
  --given-name=GIVEN_NAME
                        User's given name
  --initials=INITIALS   User's initials
  --profile-path=PROFILE_PATH
                        User's profile path
  --script-path=SCRIPT_PATH
                        User's logon script path
  --home-drive=HOME_DRIVE
                        User's home drive letter
  --home-directory=HOME_DIRECTORY
                        User's home directory path
  --job-title=JOB_TITLE
                        User's job title
  --department=DEPARTMENT
                        User's department
  --company=COMPANY     User's company
  --description=DESCRIPTION
                        User's description
  --mail-address=MAIL_ADDRESS
                        User's email address
  --internet-address=INTERNET_ADDRESS
                        User's home page
  --telephone-number=TELEPHONE_NUMBER
                        User's phone number
  --physical-delivery-office=PHYSICAL_DELIVERY_OFFICE
                        User's office location
  --rfc2307-from-nss    Copy Unix user attributes from NSS (will be overridden
                        by explicit UID/GID/GECOS/shell)
  --nis-domain=NIS_DOMAIN
                        User's Unix/RFC2307 NIS domain
  --unix-home=UNIX_HOME
                        User's Unix/RFC2307 home directory
  --uid=UID             User's Unix/RFC2307 username
  --uid-number=UID_NUMBER
                        User's Unix/RFC2307 numeric UID
  --gid-number=GID_NUMBER
                        User's Unix/RFC2307 primary GID number
  --gecos=GECOS         User's Unix/RFC2307 GECOS field
  --login-shell=LOGIN_SHELL
                        User's Unix/RFC2307 login shell

  Credentials Options:
    --simple-bind-dn=DN
                        DN to use for a simple bind
    --password=PASSWORD
                        Password
    -U USERNAME, --username=USERNAME
                        Username
    -W WORKGROUP, --workgroup=WORKGROUP
                        Workgroup
    -N, --no-pass       Don't ask for a password
    -k KERBEROS, --kerberos=KERBEROS
                        Use Kerberos
    --ipaddress=IPADDRESS
                        IP address of server
    -P, --machine-pass  Use stored machine account password
    --krb5-ccache=KRB5CCNAME
                        Kerberos Credentials cache

  Samba Common Options:
    -s FILE, --configfile=FILE
                        Configuration file
    -d DEBUGLEVEL, --debuglevel=DEBUGLEVEL
                        debug level
    --option=OPTION     set smb.conf option from command line
    --realm=REALM       set the realm name

  Version Options:
    -V, --version       Display version number

samba-tool user move

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
# samba-tool user move --help
Usage: samba-tool user move <username> <new_parent_dn> [options]

Move a user to an organizational unit/container.

This command moves a user account into the specified organizational unit
or container.
The username specified on the command is the sAMAccountName.
The name of the organizational unit or container can be specified as a
full DN or without the domainDN component.

The command may be run from the root userid or another authorized userid.

The -H or --URL= option can be used to execute the command against a remote
server.

Example1:
samba-tool user move User1 'OU=OrgUnit,DC=samdom.DC=example,DC=com'         -H
ldap://samba.samdom.example.com -U administrator

Example1 shows how to move a user User1 into the 'OrgUnit' organizational
unit on a remote LDAP server.

The -H parameter is used to specify the remote target server.

Example2:
samba-tool user move User1 CN=Users

Example2 shows how to move a user User1 back into the CN=Users container
on the local server.


Options:
  -h, --help            show this help message and exit
  -H URL, --URL=URL     LDB URL for database or target server

  Credentials Options:
    --simple-bind-dn=DN
                        DN to use for a simple bind
    --password=PASSWORD
                        Password
    -U USERNAME, --username=USERNAME
                        Username
    -W WORKGROUP, --workgroup=WORKGROUP
                        Workgroup
    -N, --no-pass       Don't ask for a password
    -k KERBEROS, --kerberos=KERBEROS
                        Use Kerberos
    --ipaddress=IPADDRESS
                        IP address of server
    -P, --machine-pass  Use stored machine account password
    --krb5-ccache=KRB5CCNAME
                        Kerberos Credentials cache

  Samba Common Options:
    -s FILE, --configfile=FILE
                        Configuration file
    -d DEBUGLEVEL, --debuglevel=DEBUGLEVEL
                        debug level
    --option=OPTION     set smb.conf option from command line
    --realm=REALM       set the realm name

  Version Options:
    -V, --version       Display version number

samba-tool group add

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
# samba-tool group add --help
Usage: samba-tool group add <groupname> [options]

Creates a new AD group.

This command creates a new Active Directory group.  The groupname specified on
the command is a unique sAMAccountName.

An Active Directory group may contain user and computer accounts as well as
other groups.  An administrator creates a group and adds members to that group
so they can be managed as a single entity.  This helps to simplify security
and system administration.

Groups may also be used to establish email distribution lists, using --group-
type=Distribution.

Groups are located in domains in organizational units (OUs).  The group's
scope is a characteristic of the group that designates the extent to which the
group is applied within the domain tree or forest.

The group location (OU), type (security or distribution) and scope may all be
specified on the samba-tool command when the group is created.

The command may be run from the root userid or another authorized userid.  The
-H or --URL= option can be used to execute the command on a remote server.

Example1:
samba-tool group add Group1 -H ldap://samba.samdom.example.com
--description='Simple group'

Example1 adds a new group with the name Group1 added to the Users container on
a remote LDAP server.  The -U parameter is used to pass the userid and
password of a user that exists on the remote server and is authorized to issue
the command on that server.  It defaults to the security type and global
scope.

Example2:
sudo samba-tool group add Group2 --group-type=Distribution

Example2 adds a new distribution group to the local server.  The command is
run under root using the sudo command.

Example3:
samba-tool group add Group3 --nis-domain=samdom --gid-number=12345

Example3 adds a new RFC2307 enabled group for NIS domain samdom and GID 12345
(both options are required to enable this feature).


Options:
  -h, --help            show this help message and exit
  -H URL, --URL=URL     LDB URL for database or target server
  --groupou=GROUPOU     Alternative location (without domainDN counterpart) to
                        default CN=Users in which new user object will be
                        created
  --group-scope=GROUP_SCOPE
                        Group scope (Domain | Global | Universal)
  --group-type=GROUP_TYPE
                        Group type (Security | Distribution)
  --description=DESCRIPTION
                        Group's description
  --mail-address=MAIL_ADDRESS
                        Group's email address
  --notes=NOTES         Groups's notes
  --gid-number=GID_NUMBER
                        Group's Unix/RFC2307 GID number
  --nis-domain=NIS_DOMAIN
                        SFU30 NIS Domain

  Credentials Options:
    --simple-bind-dn=DN
                        DN to use for a simple bind
    --password=PASSWORD
                        Password
    -U USERNAME, --username=USERNAME
                        Username
    -W WORKGROUP, --workgroup=WORKGROUP
                        Workgroup
    -N, --no-pass       Don't ask for a password
    -k KERBEROS, --kerberos=KERBEROS
                        Use Kerberos
    --ipaddress=IPADDRESS
                        IP address of server
    -P, --machine-pass  Use stored machine account password
    --krb5-ccache=KRB5CCNAME
                        Kerberos Credentials cache

  Samba Common Options:
    -s FILE, --configfile=FILE
                        Configuration file
    -d DEBUGLEVEL, --debuglevel=DEBUGLEVEL
                        debug level
    --option=OPTION     set smb.conf option from command line
    --realm=REALM       set the realm name

  Version Options:
    -V, --version       Display version number

参考