vSphere 6.7 へ CML for Personal をインストールする
Cisco VIRL の後継ソフトは「VIRL 2.0」では無く CML ブランドに統一され、「CML for Personal」になりました。 インストール手順は Overview of CML 2.0 で説明されている通り、非常に簡単です。 基本的には OVA ファイルをデプロイし、ウィザードに従うだけ、従来の VIRL と異なり 1 vNIC からでも始められます。 躓くところは少ないかと思いますが、vSphere 6.7 上に CML for Personal をデプロイする手順をメモしておきます。
用意するもの¶
以前に Cisco のサイトから下記の 2 ファイルをダウンロードしておきます。
- cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova
- SHA512(cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova)= 9420dd6f2bce12c984d3d5ca45a1b43cc88ed8a307158a48ef1e45c9f934a8da99b7fe9d84350d17880c6a2f4c72e0d0c52d3f68dc05bf99d9fc9dbe52d38a3a
- refplat_p-20200409-fcs.iso
- SHA512(refplat_p-20200409-fcs.iso)= 9ea2992e7c4863404ed7110c937df5851343fa3a26e22dfdd6557daef831e4456ef4b264656f66016179e0359805ee61fe8c48b56a4a8fa56fec91c7ea7efc9c
また、CML で必要となる以下などのパラメータを予め決めておきます。
- CML 自体のパスワード (デフォルトでは
sysadmin
ユーザ) - CML ラボのパスワード (デフォルトでは
admin
ユーザ) - アドレス、ゲートウェイ、DNS サーバなどのネットワーク情報
Step.1¶
vSphere Web Client から OVF テンプレートのデプロイ
をクリックします。
Step.2¶
今回は URL 上に存在する OVA ファイルからインストールしました。 URL 欄に http://xx.xx.xx.xx/cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova
のように URL を指定したら NEXT
をクリックして次へ進みます。
Step.3¶
仮想マシン名を決め、仮想マシンをデプロイする場所を指定したら NEXT
をクリックして次へ進みます。
Step.4¶
クラスターを構成して仮想マシンを配置可能なホストが複数台存在する場合は、デプロイ先になるホストを指定します。 指定が完了したら NEXT
をクリックして次へ進みます。
Step.5¶
OVF テンプレートの詳細が表示されます。NEXT
をクリックして次へ進みます。
Step.6¶
ストレージを選択します。 フォーマットやデータストアを選択したら NEXT
をクリックして次へ進みます。
Step.7¶
ネットワークを選択します。 VIRL とは異なり、最低 1 ネットワークあれば CML を運用することが出来ます。 ネットワークを指定したら NEXT
をクリックして次へ進みます。
Step.8¶
設定の確認画面が表示されます。 FINISH
をクリックして次へ進みます。
Step.9¶
作成された仮想マシンは以下のような構成になっていました。 CPU オプションで下記の両方にチェックを入れます。 デフォルトでは下記のように「2. 仮想 CPU パフォーマンスカウンタの有効化」が未チェックでしたので、チェックを入れます。
- ハードウェアアシストによる仮想化をゲスト OS に公開
- 仮想 CPU パフォーマンスカウンタの有効化
Step.10¶
スペックも任意で変更しておきます。 今回は CPU、メモリ、ストレージサイズを増やしておきました。 また、本来はここで CML Platform Rerence Image の .iso ファイルを DVD ドライブに挿入しておいた方が後の手順がスムーズなのですが、今回は敢えて設定せずに進めてみました (※ .iso イメージを DVD ドライブに挿入しておけば Step.15 のエラーが表示されず、スムーズに進めます)。
Step.11¶
仮想マシンを起動し、コンソールアクセスしてしばらく待つと以下の画面が表示されます。 Continue
を選択して次へ進みます。
Step.12¶
ライセンス条項が表示されます。 Accept EULA
を選択して次へ進みます。
Step.13¶
Welcome 画面が表示されます。 Continue
を選択して次へ進みます。
Step.14¶
操作方法の説明が表示されます。 Continue
を選択して次へ進みます。
Step.15¶
DVD ドライブに CML Platform Rerence Image が挿入されていない場合、以下のような警告画面が表示されます。
Step.16¶
仮想マシンの構成を開き、DVD ドライブへ .iso イメージを挿入します。 今回の環境ではコンテンツライブラリにアップロードしてあった CML Platform Reference Image を参照しました。
Step.17¶
この状態で Retry
を選択すれば先に進めます。
Step.18¶
CML のエディションを選択します。 エディションによって同時起動出来るノード数などの差があります。 今回は個人用の CML for Personal を選択した状態で Continue
を選択し、次へ進みます。
Step.19¶
CML の基盤は Cookpit で管理されますが、Cookpit 用の管理ユーザを作成します。 ユーザ名・パスワードを入力したら Continue
を選択して次へ進みます。
Step.20¶
パスワードが脆弱な場合は警告が表示されます。 脆弱なパスワードを利用する場合は Yes
を選択して次へ進みます。
Step.21¶
CML ラボ用のユーザを作成します。 ユーザ名・パスワードを入力したら Continue
を選択して次へ進みます。
Step.22¶
Cookpit ユーザと同様、パスワードが脆弱な場合は警告が表示されます。 脆弱なパスワードを利用する場合は Yes
を選択して次へ進みます。
Step.23¶
ネットワーク設定を DHCP で動的に行うか、もしくは静的に手動設定するか、指定します。 今回は手動設定である Static
を選択した状態で Continue
を選択して次へ進みます。
Step.24¶
ネットワーク設定を入力します。 アドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNS サーバアドレスを入力したら Continue
を選択して次へ進みます。
Step.25¶
ここまでに実施した設定の一覧が表示されます。 設定内容に間違いが無いことを確認したら Continue
を選択して次へ進みます。
Step.26¶
セットアップが開始されます。
Step.27¶
しばらく待つと CML のログイン画面が表示されます。 これで初期設定はほぼ完了です。 以降の手順は Web ブラウザから実施します。
Step.28¶
Web ブラウザで https://ADDRESS/
のように CML のアドレスを指定するとログイン画面が表示されます。 ユーザ名 (既定では admin
) と初期セットアップで指定したパスワードを入力してログインします。
Step.29¶
もし何度試しても System not ready!
と表示される場合は Step.9 で実施している仮想マシンの CPU 設定が正しいことを確認します。 特に 仮想 CPU パフォーマンスカウンタの有効化
設定はデフォルトで未チェックだった為、チェックし忘れないよう、注意します。
Step.30¶
ログイン直後は以下のような画面が表示されるはずです。
Step.31¶
初期状態は 90 日間の評価モードになっています。 ライセンス設定画面に移行する為、Tools
→ Licensing
をクリックし、次へ進みます。
Step.32¶
Register
をクリックして次へ進みます。
Step.33¶
CML for Personal を購入した際に発行されたライセンストークンを入力し、Register
をクリックします。 これで CML for Personal のインストール、及びライセンス登録は完了です。