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初期設定/修正プログラム適用済みの Windows 10 評価版イメージを作成する

vSphere 上で Windows 10 を評価する際、Microsoft の Web サイトから評価版イメージをダウンロードしてきて、そのイメージから仮想マシンを作ると毎回、「初期設定」や「Windows Update」する必要があって面倒です。 勿論、ある程度初期設定した Windows をテンプレートとして用意しておき、sysprep して使い回せば良いのですが、NTLite というツールを使えば「初期設定済み」「Windows Update 済み」の Windows インストールイメージを作成することが出来ます。 今回は NTLite の使い方をメモします。

Step.0

予め Windows Defender を無効化しておくと後の手順でパフォーマンスが向上します。 Windows Defender が有効化されたままだと NTLite でイメージを作成する手順で「無効化した方がパフォーマンスが向上する」という警告が表示されます (警告を無視して作業を続けることは可能です)。 勿論、Windows Defender を無効化する際はリスクをよく理解した上で設定変更します。

Step.1

予め Microsoft から Windows 10 の評価版イメージをダウンロードしておきます。 今回は下記をダウンロードしました。

  • 18363.418.191007-0143.19h2_release_svc_refresh_CLIENTENTERPRISEEVAL_OEMRET_x64FRE_ja-jp.iso

イメージをダウンロードしたら仮想マシンの DVD ドライブにマウントし、作業用のディレクトリ (今回は c:\work) へコピーしておきます。

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xcopy /E /H d:\ c:\work

Step.2

NTLite をダウンロードしたらインストールします。 ライセンスモードを選択する必要がありますが、今回は Free を選択してインストールを完了しました。

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Step.3

NTLite のインストールが完了したら起動し、AddImage directory をクリックして次へ進みます。

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Step.4

Windows 10 評価版のイメージをコピーしたディレクトリを選択します。 今回は c:\work を選択して次へ進みます。

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Step.5

Windows イメージが読み込まれます。 Windows 10 Enterprise Evaluation をクリックして選択し、画面上部の Load を押してイメージを読み込みます。

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Step.6

イメージの読み込みにはしばらく時間がかかりますので、完了まで待ちます。

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Step.7

イメージ名左側のアイコンが緑色になったらイメージの読み込みは完了です。 初期設定をしたい場合は画面左側のメニューから Settings を選択し、好みの設定をします。 修正プログラムを適用したい場合は Updates をクリックして次へ進みます。

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Step.8

修正プログラムの一覧が表示されます。 現状ではまだ修正プログラムを追加していないので左側のペインには何も表示されていません。

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Step.9

画面上部から AddLatest online updates をクリックして次へ進みます。

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Step.10

アップデート一覧が表示されます。 今回、利用した Windows 10 評価版イメージでは Windows 10 1909 x64Loaded になっています。 一旦、1909 で表示されている修正プログラムを全て選択した状態で画面右下の Enqueue をクリックして修正プログラムをキューへ入れます。

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Step.11

Select an update list から Windows 10 2004 x64 をクリックして次へ進みます。

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Step.12

先程の 1909 同様に、表示されている修正プログラムを全て選択したら画面右下の Enqueue をクリックします。

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Step.13

これで修正プログラムが追加されました (修正プログラムのリリース状況によって、スクリーンショットの状態は異なります)。 左側のナビゲーション最下段にある Apply をクリックして次へ進みます。

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Step.14

最終パラメータ調整行います。

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Step.15

今回は以下にチェックを入れました。

  • Saving mode
    • Save the image and trim editions
  • Remove nonessential editions
    • boot.wim 1. Microsoft Windows PE (x64)
  • Options
    • Don't backup log and preset
    • Create ISO

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Step.16

Create ISO にチェックを入れると ISO イメージに定義するラベルを指定するよう、促されます。 今回は Windows10_2004 にしました。 任意のラベル名を入力したら OK をクリックして次へ進みます。

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Step.17

画面左上にある Procerss ボタンをクリックして、ISO イメージの作成を開始します。

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Step.18

もし Windows Defender が有効化されている場合は「パフォーマンスが低下する」警告が表示されます。 当然、Windows Defender を無効化するのはリスクがありますので、「パフォーマンスをとるか」「セキュリティをとるか」よく検討する必要があります (Windows Defender を有効化したまま、手順を進めることは可能です)。

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Step.19

作業開始して良いか、最終確認画面が出ます。 Yes をクリックしてイメージ作成作業を開始します。

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Step.20

修正プログラムの適用作業から開始されるようです。 しばらく待ちます…

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Step.21

Free 版だと修正プログラムの適用が完了した段階でダイアログが表示されるようです。 OK をクリックして作業を継続します。

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Step.22

作業が継続されます。 かなり待つことになると思いますが、最終的にカスタマイズした Windows 10 評価版インストールイメージが完成するはずです。

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