Cisco ACI で Domains 設定は必須なのか?
Cisco ACi でベアメタルサーバ (物理サーバ) を収容する場合、一般的には以下の設定が必要です。
- 「利用する VLAN 範囲」を
AEP
→Domain
→VLAN Pool
で設定し、そのAEP
が最終的にInterface Profile
やSwitch Profile
から参照されるように関連付ける Tenant
のApplication EPG
設定で、Domains
に 1. で定義したDomain
を設定するTenant
のStatic Ports
設定で、ベアメタルサーバを収容する物理ポートを定義する
しかし、デフォルトの状態では上記の 2. (Application EPG
の Domains
設定) を省略しても通信出来てしまいます。 但し、この場合は「Domain
が未設定」という、下記の Fault が表示されます。
「Domain
が未設定の場合でも通信を許可するか? 否か?」というのは System
→ System Settings
→ Fabric-Wide Settings
→ Enforce Domain Validation
で制御することが可能です。
各々の設定毎に「通信出来るか?」を一覧にすると以下の通りです。
No. | Enforce Domain Validation |
Consumer 側 Domain |
Provider 側 Domain |
通信出来るか? |
---|---|---|---|---|
1-1 | X | X | X | ○ |
1-2 | X | ○ | X | ○ |
1-3 | X | X | ○ | ○ |
1-4 | X | ○ | ○ | ○ |
1-5 | X | X | X | ○ |
1-6 | X | ○ | X | ○ |
1-7 | X | X | ○ | ○ |
1-8 | X | ○ | ○ | ○ |
2-1 | ○ | X | X | X |
2-2 | ○ | ○ | X | X |
2-3 | ○ | X | ○ | X |
2-4 | ○ | ○ | ○ | X |
2-5 | ○ | X | X | X |
2-6 | ○ | ○ | X | X |
2-7 | ○ | X | ○ | X |
2-8 | ○ | ○ | ○ | ○ |
要点は以下です。
Enforce Domain Validation
が無効 (デフォルト) だと、AppEpg で Domains 設定が無くても通信出来てしまうEnforce Domain Validation
が有効だと、AppEpg で Domain 設定が無いと通信出来ない