Cisco ACI で InB 側からアクセス出来るように設定する
Cisco ACI 環境では APIC や Switch を OoB (Out-of-Band ) から管理しているケースが多いかもしれませんが、設定すれば InB (In Band) 側から管理することも可能です。 今回は 5.0(2h) での設定手順をメモしておきます。
設定の流れ¶
設定の流れは以下の通りです。
- Access Policy の設定を行う
- mgmt Tenant の設定を行う
- InB と接続したい L3Out 間で Contract を設定する
更に、必要であれば Cisco ACI で「APIC Connectivity Preferences」設定は APIC の経路メトリックを変更している でも触れている APIC Connectivity Preferences
を設計に合わせて調整します (デフォルトは inband
)。
1. Access Policy の設定を行う¶
Step.1-1¶
APIC と Leaf 間を接続しているポートに Access Policy
を設定していきます。 まず VLAN Pool
を作成します。 最終的にはこの Pool 範囲内の VLAN を mgmt Tenant の In-Band EPG
へ設定することになります。
Step.1-2¶
前の手順で作成した VLAN Pool
を参照するように Physical Domain
を作成します。
Step.1-3¶
前の手順で作成した Physical Domain
を参照するように AAEP
を作成します。
Step.1-4¶
APIC ~ Leaf 間のインターフェイスでは LLDP を有効化しておく必要があります。 その為、予め LLDP を有効化した Interface Policy
を作成します。
Step.1-5¶
これまでの手順で作成した AAEP
と LLDP Policy
を参照するように Interface Policy Group
を作成します。
Step.1-6¶
前の手順で作成した Interface Policy Group
を参照するように Interface Profile
を作成します。
Step.1-7¶
前の手順で作成した Interface Profile
を参照するように Switch Profile
を作成します。
2. mgmt Tenant の設定を行う¶
Step.2-1¶
mgmt Tenant には予め inb VRF
や inb Bridge Domain
が存在しています。 この inb Bridge Domain
に対して APIC や Switch から InB 側通信を行う際のゲートウェイになるアドレスを BD Subnet
として設定します。 ここで作成した BD Subnet
は common Tenant なり、ユーザ Tenant なりに作成する L3Out と Contract して外部通信を行う想定である為、Advertised Externally
と Shared between
VRFs にチェックを入れておきます。
Step.2-2¶
mgmt Tenant の Node Management EPGs
から Create In-Band Management EPG
をクリックして次に進みます。
Step.2-3¶
新規作成した In-Band Management EPG
の encap
には前の手順で設定した VLAN Pool
に含まれる VLAN ID を指定します。 また、Bridge Domain には inb を指定します。
Step.2-4¶
mgmt Tenant の Static Node Management Addresses
から各ノードに対して InB 用のアドレスを設定します。 ここでは必ず APIC だけでは無く、Switch 群にも InB 用のアドレスを設定するようにします。
3. InB と接続したい L3Out 間で Contract を設定する¶
InB EPG
と L3Out を Contract させる手順については、特別な設定はありません。