Cisco ACI で Web UI 以外の手段でファームウェアを APIC へコピーする
Cisco ACI でバージョンアップを行う際、ファームウェアは一般的に Web UI 上から転送設定を行うケースが多いのではないかと思います。 ですが、CLI で「ファイルコピー」や「バージョンアップそのもの」を実行することも可能です。 今回はファームウェアの転送を CLI で行う方法をメモしておきます。 検証は ACI 5.1(1h) 環境で実施しました。
APIC へのファイル転送¶
Web UI を使わずに APIC へバージョンファップ用ファームウェアファイルを転送する場合、「APIC からダウンロードする場合」と「APIC へアップロードする場合」に分けて考えられます。
- APIC からダウンロードする場合
curl
やwget
コマンドを使い、HTTP / HTTPS でダウンロードするscp
コマンドを使い、SCP でダウンロードするsftp
コマンドを使い、SFTP でダウンロードするftp
やtftp
コマンドは APIC に存在しない為、FTP / TFTP は利用出来ない
- APIC へアップロードする場合
- 外部 PC から SFTP でアップロードする
- APIC は SCP を拒否する為、SCP は利用出来ない
手法を決めたら APIC の /home/admin
配下へファイルを追加します。 APIC は「SSH と SFTP には対応している」ものの、「SCP には対応していない」点には注意します。
リポジトリにファイルを追加する¶
APIC へファイルを転送出来たら firmware repository add
でファイルをリポジトリに追加します。 例えば aci-apic-dk9.5.1.1h.iso
をリポジトリに追加するのであれば以下のように実行します。 リポジトリへの追加はファイルサイズにもよりますが、それなりの時間がかかる点に注意します。
1 |
|
リポジトリの内容を表示する¶
リポジトリ内に格納されたファイルを一覧表示するには show firmware repository
を実行します。 ファイルごとの MD5 チェックサム、種別、タイムスタンプなどの詳細を確認したい場合は show firmware repository detail
を実行します。