ACI 5.x で CoPP Interface を設定してコントロールプレーンを保護する
Cisco ACI では DoS 攻撃などのトラフィックからコントロールプレーンを保護する為に以下の選択肢があります。
- CoPP Prefilter
- CoPP Interface (PPPi-CoPP = Per Protocol Per Interface Control Plane Policing)
今回は CoPP Interface の設定方法についてメモしておきます。 検証は ACI バージョン 5.1(1h) で行いました。
Step.1¶
Fabric
→ Access Policies
→ Policies
→ Interface
→ CoPP Interface
から Create Per interface per protocol CoPP policy
をクリックします。
Step.2¶
Name
は任意の値を入力します。 CoPP policy Protocol
の右側にある +
マークをクリックします。
Step.3¶
制限したいトラフィックを入力します。 Rate / Burst には 10 ~ 4,398,046,510,080 (0x3fffffffc00) の値を設定可能です。
Rate / Burst に関してヘルプには以下のように書かれていました。
Rate¶
Desired bandwidth, specified as a bit rate or a percentage of the link rate. The unit options are Bits or Packets per second.
Burst¶
Size of a traffic burst that can exceed the Committed Information Rate (CIR) within a given unit of time and not impact scheduling. The unit options are Bytes or Packets.
Step.4¶
CoPP Interface Policy
が作成出来たら Interface Policy Group
から参照されるように設定します。 更にこれを Interface Profile
から参照し、最終的には Switch Profile
から参照されるようにします。 これで設定は完了です。
動作確認¶
設定が完了したので動作確認します。 Bridge Domain をふたつ作成し、双方向からサイズを大きくした ICMP パケットを短い間隔で送信します。
1. PC-1 側にのみ、CoPP Interface を設定する¶
PC-2 (CoPP Interface 未設定のネットワーク) から受信したトラフィックに対しては CoPP 保護の制御が効いていない点に注意します。
CoPP Interface の設定内容は Leaf 上で show copp policy per-interface
を実行することで確認出来ます。
1 2 3 4 5 6 |
|
CoPP Interface によって許可された / 拒否されたパケットの統計情報は Leaf 上で show copp policy per-interface-stats
を実行することで確認出来ます。
1 2 3 4 5 6 |
|
2. PC-1/2 両方に CoPP Interface を設定する¶
PC-1/2 両方と接続しているインターフェイスに CoPP Interface 設定を行うと以下の結果になりました。
3. PC-1/2 両方に CoPP Interface を設定し、VRF で BD Enforcement Status を有効化する¶
更に VRF で BD Enforcement Status
を有効化すると以下の結果になりました。 BD Enforcement Status
については ACI で BD Subnet 宛通信を「同一ネットワーク」のみに制限する BD Enforcement Status 設定 で書きました。