ACI 5.2(1g) のアップグレード画面
ACI 5.2 系からファームウェアのアップデート画面が 4.x 系とは変わっています。 今回は 5.2(1g) → 5.2(2e) へのアップグレード画面について説明します。
1.ファームウェアのアップロード¶
4.2 系までは APIC へファームウェアをアップロードする際に Admin
→ Firmware
→ Downloads
から実行していました。 ですが、5.2 系からは Admin
→ Firmware
→ Images
から実施するよう、変更されています。
Step.1-1¶
Admin
→ Firmware
→ Images
から画面右上の Add Firmware
をクリックします。
Step.1-2¶
プロトコルを選択した上で必要パラメータを入力し、APIC へファームウェアをコピーします。 4.2 系では下記の概念がありましたが、これらは統合 (廃止) され、いずれの方法もこの画面で選択出来るようになりました。
Upload
… PC から APIC へファイルをアップロードするDownload Task
… APIC から外部パス上のファイルをダウンロードする
2.APIC のアップグレード¶
Admin
→ Firmware
→ Controllers
から実施します。
Step.2-1¶
画面右上の Steup Update
をクリックします。
Step.2-2¶
アップグレード方法を選択します。 現時点ではリリースされていないはずですが、今後は SMU (Software Maintenance Upgrade) が提供される可能性があり、SMU をインストール / アンインストールする場合もここから実施するようです。 従来通りのアップグレードを行うには Regular Upgrade
を選択し、Select Firmware
から「変更先」となるバージョンを選択し、Next
をクリックします。
Step.2-3¶
数秒間、アップグレードチェックが行われます。
Step.2-4¶
アップグレードチェックが完了すると結果が表示されます。 Fault が表示され、それが「アップグレードを阻害する」と判断される場合は一度アップグレードを中断してトラブルシューティングを行い、Fault を解消します。 仮に Fault が発生していたとしても「アップグレードへの影響は無いと判断出来る Fault」であればアップグレードを継続しても構わないと思われますが、ここはユーザごとの判断になります。 今回は Fault を検出していますが、これは「想定された Fault」(検証環境の構成に依存するもので、避けようの無い Fault) なので今回は Next
をクリックしてアップグレードを継続します。
Step.2-5¶
アップグレードチェックで「重大な問題」を検出している為、「それでも続行するか?」を確認するダイアログが表示されます。 上述の通り、今回は「想定された Fault」である為、Continue Anyways
をクリックしてアップグレードを継続します。
Step.2-6¶
アップグレード対象となる APIC の一覧が表示されます。 Begin Install
をクリックしてアップグレードを開始します。
Step.2-7¶
Step.2-1 の Setup Update
を開始する前の画面に戻りますが、画面下側の APIC 一覧の Update Status
が In Queue
状態になっており、アップグレード開始待ち状態であることが分かります。 しばらくすると順次、APIC がアップグレードされていきます。
Step.2-8¶
しばらくするとアップグレードの開始された APIC は Installing (x%)
という表示へ変更します。 あとはアップグレードが完了するのを待つだけです。
Step.2-9¶
アップグレードが完了しました。 ログインしてみます。
Step.2-10¶
What's New in 5.2(2e)
は以下のように表示されました。
3.Switch のアップグレード¶
Switch (Spine / Leaf) のアップグレードは Admin
→ Firmware
→ Nodes
から実行します。
Step.3-1¶
Create Update Group
をクリックします。
Step.3-2¶
Update Name
を入力し、Add Nodes
をクリックします。
Step.3-3¶
Select Nodes
ダイアログが表示されます。 アップグレードしたい Switch を選択肢、OK
をクリックします。
Step.3-4¶
Next
をクリックします。
Step.3-5¶
SMU に加え、SRP (Silent Roll Package) が提供される場合があるようです。 今回は従来通りのアップグレードを実行しますので Reguar Upgrade
を選択し、Select Firmware
から「アップグレード先のバージョン」を選択したら Next
をクリックします。
Step.3-6¶
数秒間、アップグレードチェックが行われます。
Step.3-7¶
(APIC の場合と同様) アップグレードチェックの結果が表示されます。 Next
をクリックします。
Step.3-8¶
過去のバージョンでは以下が 連続して同時に 実行されていました。
- ファームウェアを Switch へダウンロードする (通信影響無し)
- Switch のファームウェアをアップグレードする (通信影響有り)
しかし、最近のバージョンではこれを別々に実施出来るように変更されています (4.2 系も最新のバージョンでは同様の挙動へ変更されているはずです)。これにより予め「1. ファームウェアを Switch へダウンロードする」を実行した後、通信影響の発生する「2. Switch のファームウェアをアップグレードする」作業だけタイミングを絞って実行することが出来るようになりました。 Begin Download
をクリックしてダウンロードを開始します。
Step.3-9¶
Nodes
画面に戻ります。 作成した Update Name
の Status
が Downloading
になっていることが分かります。 Update Name
をクリックし、ダウンロードの進捗を確認します。
Step.3-10¶
Status
欄でダウンロードの進捗を確認することが出来ます。 下記の画像では「ダウンロードの進捗が 10% である」ことが分かります。 ダウンロードが完了するまで待機します。
Step.3-11¶
ダウンロードが完了すると画面右上に Actions
ボタンが表示されます。 Begin Install
をクリックして次へ進みます。
Step.3-12¶
これで Switch のアップグレードが開始されました。 アップグレードが完了するまで待機します。