CentOS7 に TACACS+ サーバをビルドし ACI から認証させる
以前に CentOS7 に RPM パッケージで TACACS+ をインストールする というメモを書きました。 尚、今回作成するパッケージは CentOS7 などでしか利用出来ません。 後述しますが tcp_wrappers-devel が存在しない為、CentOS8 や Rocky8 では利用することが出来ません。 どうしても「CentOS8 や Rocky8 で利用したい場合は TACACS+ サーバの動作する Docker コンテナを作成して利用する」などの代替手段を検討する必要があると思われます。
ビルド済みパッケージ¶
今回の手順では CentOS7 上で TACACS+ サーバの RPM パッケージをビルドします。 ビルド済みパッケージは以下にアップロードしてありますので、ビルドが面倒であればこちらを利用します。
CentOS7 上でパッケージをビルドする¶
ビルドする前に依存関係のあるソフトウェアをインストールしておきます。
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GitHub からクローンし、ビルドします。
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CentOS7 へのインストール¶
作成された RPM パッケージをインストールします。
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CentOS8 / Rocky8 にはインストール不可¶
CentOS8 や Rocky8 には tcp_wrappers-devel のパッケージが存在しません。 その為、tcp_wrappers-devel に依存している tacacs+ をインストールしようとするとエラーになり、インストールすることが出来ませんでした。
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設定例¶
TACACS+ サーバの設定ファイルは /etc/tac_plus.conf です。 例えば Cisco ACI から以下のパラメータで TCACS+ で認証させるとします。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 共有秘密鍵 (キーフレーズ) | SECRET |
| ユーザ名 | USER |
| パスワード | PASSWORD |
| ユーザに割り当てる Security Domains | all/admin/ |
実際の /etc/tac_plus.conf 設定例は以下の通りです。
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実際の運用ではグループも設定し、グループ単位で権限制御した方が柔軟性があります。