Rocky Linux8 + Nginx + PHP 8.1 + h5ai で DirectoryIndex を見栄え良くする

以前に Nginx 関連で下記のメモを書きました。

今回は Rocky Linux 8 上の Nginx と PHP 8.1 環境へ、更に h5ai をインストールして DirectoryIndex の見栄えを改善してみましたので、手順をメモしておきます。 Nginx と PHP をインストールするまでの手順は過去のメモと同じです。

Nginx のインストール¶

Nginx をインストールします。

dnf config-manager --add-repo https://s3.sig9.org/repos/nginx.repo
dnf install -y nginx

PHP のインストール¶

remi から PHP をインストールします。敢えて現時点で最新のバージョン 8.1 をインストールしてみました。

dnf -y install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm
dnf -y install php81

php-fpm の設定¶

php-fpm の設定ファイルは /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf にあります。ユーザやグループ等の設定を書き換えます。デフォルトでは listen.acl_users で POSIX ACL が有効になっていた為、これを無効化して listen.owner や listen.group を利用出来るようにしています。

sed -i -e "s/^user = apache/user = nginx/g" /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf
sed -i -e "s/^group = apache/group = nginx/g" /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf
sed -i -e "s/^;listen.owner = nobody/listen.owner = nginx/g" /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf
sed -i -e "s/^;listen.group = nobody/listen.group = nginx/g" /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf
sed -i -e "s/^;listen.mode = 0660/listen.mode = 0660/g" /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf
sed -i -e "s/^listen.acl_users = apache/;listen.acl_users = apache/g" /etc/opt/remi/php81/php-fpm.d/www.conf

デフォルトの index.html を削除する¶

Nginx をインストールした直後はドキュメントルート直下に 50x.html と index.html が保存されています。 h5ai を使いやすくする為にデフォルトの index.html は削除しておきます。

1	`rm -f /usr/share/nginx/html/index.html`

Apach 風ドキュメントルートのリンクを追加する¶

Apache 風にドキュメントルートとして /var/www/html も使えるようにシンボリックリンクを作成します。

mkdir -p /var/www/
rm -rf /var/www/html/
ln -s /usr/share/nginx/html /var/www/

Nginx の設定¶

Nginx の設定ファイルのうち、/etc/nginx/conf.d/default.conf を以下のように修正します。拡張子 .php のファイルは UNIX ソケット経由で php-fpm へ転送します。

cat << 'EOF' > /etc/nginx/conf.d/default.conf
server {
    listen       80;
    server_name  localhost;

    location / {
        root   /usr/share/nginx/html;
        index  /_h5ai/public/index.php index.html index.htm;
    }

    error_page   500 502 503 504  /50x.html;
    location = /50x.html {
        root   /usr/share/nginx/html;
    }

    location ~ \.php$ {
        fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(/.+)$;
        root           /usr/share/nginx/html;
        fastcgi_pass   unix:/var/opt/remi/php81/run/php-fpm/www.sock;
        fastcgi_index  index.php;
        include        fastcgi_params;
        fastcgi_param  SCRIPT_FILENAME  $document_root$fastcgi_script_name;
    }
}
EOF

Nginx と php-fpm の起動¶

ここまでの準備が完了したら Nginx と php-fpm を起動＆自動起動設定します。

systemctl start nginx.service php81-php-fpm.service
systemctl enable nginx.service php81-php-fpm.service

h5ai のインストール¶

公式サイトから h5ai をダウンロードし、ドキュメントルート配下にコピーします。 h5ai の基本的なインストール手順はこれだけです。

curl -O https://release.larsjung.de/h5ai/h5ai-0.30.0.zip
unzip h5ai-0.30.0.zip -d /usr/share/nginx/html/

ブラウザでアクセス¶

ブラウザで http://ADDRESS/ へアクセスすると以下のように h5ai の画面が表示されます。

file

h5ai で検索機能を有効化する¶

h5ai を /usr/share/nginx/html/ 配下にインストールした場合、h5ai の設定ファイルは /usr/share/nginx/html/_h5ai/private/conf/options.json に存在します。このファイルをカスタマイズすることにより h5ai の振る舞いを変更出来ます。今回は検索機能を有効化してみます。 options.json を以下のように変更します。

変更前¶

    "search": {
        "enabled": false,
        "advanced": true,
        "debounceTime": 300,
        "ignorecase": true
    },

変更後¶

"enabled": true, へ変更します。

    "search": {
        "enabled": true,
        "advanced": true,
        "debounceTime": 300,
        "ignorecase": true
    },

検索機能を有効化すると h5ai の画面右上に虫眼鏡アイコンが表示され、これをクリックするとキーワード検索が出来るようになります。