CML2 同梱の TRex を stateless GUI から利用する
以前に下記のメモを書きました。
今回は CML2 上で (2.88 では無く) TRex 2.82 を起動し、それを trex-stateless-gui から操作してトラフィックを印加する手順をメモしておきます。
検証構成¶
CML2 上に以下のトポロジーを作成して検証します。 TRex は 2.82 を利用します。

TRex の実態は Alpine であり、「OS 上で認識しているインターフェイス名」と「trex-stateless-gui 上で表示されるインターフェイス名」の組み合わせは以下の通りです。
| OS 上でのインターフェイス名 | TRex 上でのインターフェイス名 | 用途 |
|---|---|---|
eth0 |
(N/A) | TRex へのアクセス用 |
eth1 |
port0 |
トラフィック印加用 |
eth2 |
port1 |
トラフィック印加用 |
今回は以下図の赤線のようにトラフィックを印加します。

Step.1¶
IOSv には以下を設定しました。 MAC アドレスの設定は必須ではありません。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 | |
Step.2¶
TRex のコンソール画面へアクセスすると TRex の IPv4 / v6 アドレスが表示されます。 以降の手順で trex-stateless-gui から接続する際に利用するので、表示されたアドレスを控えておきます。

Step.3¶
trex-stateless-gui を起動し、File → Connect をクリックします。

Step.4¶
控えておいた TRex の IP アドレスを入力して Connect をクリックします。

TRex へ正常に接続出来れば以下のような画面が表示されます。

Step.5¶
Port 0 を選択し、Acquire をクリックします。

ポート名の隣に Acquire を実行したユーザ名が表示されます (開放したい場合は Release をクリックします)。

Step.6¶
ポートの Configuration タブをクリックします。 デフォルトでは Mode が L2 になっています。

Mode を L3 へ変更し、ポートへ割り当てる送信元アドレスと、対向側ポートのアドレスを入力します。 入力が完了したら Apply をクリックします。

Step.7¶
ポート直下にある Profile を選択し、+New Profile をクリックします。

Step.8¶
プロファイル名の入力を求められますので任意の名称を入力します。 デフォルトで TrafficTest1.yaml というプロファイルが存在する為、重複しない名称を入力します。

Step.9¶
デフォルトでは pps が選択されています。

これを L2 bps へ変更し、帯域は 1.0M を設定しました。

Step.10¶
該当 Stream を選択した状態で Edit Stream をクリックします。

Edit Stream ウインドウが表示されます。

Step.11¶
Protocol Selection タブをクリックします。 デフォルトでは L4 として TCP が選択されています。

これを None (= IP) へ変更します。

Step.12¶
Protocol Data をクリックします。 Destination と Source が入力されていない場合はポートに設定したものと同じ値を入力します。 値の入力が完了したら Save をクリックします。

Step.13¶
対向側となる Port 1 を選択します。

Port 0 と同様に Acquire をクリックします。

Step.14¶
Port 1 にも Source と Destination アドレスを入力します。 Port 0 と値が逆になるように入力します。 アドレスの入力が完了したら Apply をクリックします。

Step.15¶
トラフィックの印加を開始する前に、予めトラフィック状態を確認出来るダッシュボードを表示しておきます。 画面右上にあるボタンをクリックします。

Step.16¶
Dashboard ウインドウが別に開きます。 画面右上にある Clear をクリックすると統計情報を削除することが出来ます。

Step.17¶
画面左上にある緑色の再生ボタンをクリックし、トラフィックの印加を開始します。

Step.18¶
ダッシュボードにトラフィックの印加状況が表示されます。

Step.19¶
画面左上にある停止ボタンをクリックするとトラフィックの印加を停止します。
