tar コマンドで OVA ファイルを取り扱う
以前に以下のメモを書きました。
前回、Ubuntu 18.04LTS ベースの TE エージェント新規インストールはサポート終了 というメモを書きましたが、このメモに伴いリリースされたばかりの ThousandEyes OVA ファイルを題材に、tar
コマンドを使った OVA ファイルの取り扱い方を改めてメモしておきます。
OVA ファイルは Tape Archive¶
file
コマンドで確認すると分かりますが、.OVA ファイルの実態は Tape Archive です。 つまり、「複数のファイルをひとつにまとめたもの」(但し、圧縮はされていない) ものです。 Tape Archive ですので tar
コマンドで扱うことが出来ます。
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tar コマンドの基本的なオプション¶
今回登場する tar
コマンドのオプションは以下の通りです。
オプション | 意味 |
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f | ファイル名を指定する |
t | アーカイブに含まれるファイル名を表示する |
c | アーカイブを作成する |
x | アーカイブを展開する |
v | 処理中のファイル名を表示する |
展開せずに中身を確認する¶
展開はせずにアーカイブに含まれるファイル名を確認するには tf
オプションを指定します。
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展開する¶
展開するには xf
オプションを指定します。
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オプションに v
を加えると、展開したファイルを順次表示します。 進捗が分かりやすくなります。
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アーカイブを作成する¶
アーカイブを作成する場合は cf
オプションを指定します。 一点ポイントがあり、OVA ファイルを作成する際は「アーカイブの先頭に .ovf ファイルが位置していること」が必要です。 下記は正しい OVA ファイルの作成例です。
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以下は誤った OVA ファイルの作成例です (.ovf ファイルが最初では無く、後になっています)。
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一部のファイルだけ、展開する¶
アーカイブから (全てのファイルでは無く) 指定した一部のファイルだけを展開するには xf
オプションに続けて、アーカイブから取り出したいファイル名を指定します。
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