Mojo をインストールする
高速なPython互換言語「Mojo」のMac版登場、Appleシリコンにネイティブ対応。Pythonの9万倍、C言語に比肩する高速性 で言及されていますが、Mojo という新言語がリリースされたそうです。 記事では Mojo について以下のように記載されています。
MojoはAI処理を高速に実行するための言語だと説明されています。Pythonとの互換性によって既存のTensorFlowやPyTorchなどをそのまま利用可能で、PythonよりもTensorFlowで最大3倍、PyTorchで最大25倍などの高速な処理を実現することで、AI処理の開発や実行のコスト削減などを実現するとしました。
さらにPythonのようなモダンなプログラミング言語の構文を用意しつつ、スタティックなメタプログラミングの能力も持ち、Rustのようなオーナーシップとライフタイムの仕組みを、より分かりやすく提供するとしました。
開発元のModular社は、コンパイラ基盤として広く使われているLLVM、Swift言語、GoogleがAI処理のために設計したCloud TPUなどの開発に関わってきたChris Lattner氏が共同創業者兼CEOを務めています。
今回は Ubuntu 22.04LTS に Mojo をインストールします。 尚、後述しますが現時点では Ubuntu22.04 へ Mojo をインストールすることは出来ませんでした。
Mojo は OSS では無い¶
現時点で Mojo は無料で利用出来るものの、OSS では無く、且つ、利用にはユーザ登録が必要です。 Mojo をインストールして利用する際に認証トークンが要求される為、ユーザ登録無しでは利用出来ません。
Mojo 開発の流れ¶
Mojo で開発を行う場合、以下の流れになるようです。
- 公式ページでユーザ登録を行う
- Modular CLI のインストール
- Mojo SDK のインストール
- ソースコードの作成
- 実行
Modular CLI のインストール¶
以下を実行して Modular CLI をインストールします。
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Modular CLI がインストールされました。
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Ubuntu 24.04 へ Modular CLI をインストールしようとすると、現時点では以下のエラーになってしまい、インストール出来ませんでした。
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尚、Modular CLI をインストールすると /etc/apt/sources.list.d/modular-installer.list
が以下の内容で作成されていました。 このファイルがある為、今後 Modular CLI のアップデートは apt
コマンドで実行出来るようです。
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Mojo SDK のインストール¶
以下を実行して Mojo SDK をインストールします。
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もし modular: error: no token provided
というエラーが表示される場合は以下を実行してから再度、modular install mojo
を実行します。
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環境変数の設定¶
正常にインストール出来ればインストーラの最後に「環境変数の追加」が表示されます。 以下を実行し、必要な環境変数を追加しておきます。
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ソースコードを用意する¶
簡単なソースコードを用意します。 ファイル名は hello.mojo
にしました。
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実行する¶
mojo [SOURCE]
で実行します。
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