CML 2.8.0 で PAtty を有効化する
Cisco CML 上でノードのコンソールを利用するには以下などの方法があります。
- Web UI からコンソール接続する
- Breakout Tool を利用する
- Console Server を利用する
- PAtty Tool を利用する
このメモでは 4 番目の方法である「PAtty Tool」(以下、PAtty) の利用方法をメモしておきます。
検証環境¶
| 対象 | バージョン | 
|---|---|
| Cisco CML | 2.8.0 | 
PAtty 有効化の流れ¶
PAtty を有効化する為には以下の 3 ステップが必要です。
- SSH 接続から /etc/default/patty.envを修正する
- Cockpit 接続から PAtty を有効化する
- Cockpit 接続から firewalld を無効化する (※ CML 2.8.0 以降の場合)
SSH 接続から /etc/default/patty.env を修正する¶
CML へ SSH 接続し、設定ファイルを修正します。 但し、CML の TCP/22 は「コンソールサーバ機能」が Listen しています。 CLI 操作する為には ssh -p 1122 sysadmin@10.0.0.1 (アドレスは読み替える) のように TCP/1122 へ接続します。 SSH 接続出来たら Service Configuration の内容に従って /etc/default/patty.env を修正します。 sudo vim /etc/default/patty.env して以下のように修正します (#OPTS="-vnc -serial" のコメントを外します)。
変更前¶
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変更後¶
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Cockpit 接続から PAtty を有効化する¶
Service Enablement の内容に従って、PAtty を有効化します。 Web ブラウザで CML の TCP/9090 へ接続し、sysadmin ユーザで Cockpit へログインします。 サービス タブから virl2-patty サービスを探します。

virl2-patty サービスはデフォルトで無効化されています。

これを有効化します。

Cockpit 接続から firewalld を無効化する¶
CML 2.8.0 以降はデフォルトで Linux の firewalld が有効化されており、このままでは PAtty の通信をブロックしてしまう為、firewalld を無効化します。 Cockpit の サービス タブから firewalld サービスを探します。

firewalld サービスはデフォルトで有効化されています。

これを無効化します。

これで PAtty が使えるようになりました。
CLI から firewalld の許可ルールを追加する¶
CLI から firewalld の許可ルールを追加するには以下のように実行します。
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ノードへ PAtty 接続する¶
ノードを配置したら Settings タブの Tags に serial:2001 のように入力します。

この状態でノードを起動します。 前述の /etc/default/patty.env には「POLL=60」という設定がありますが、この設定が影響しているのか、ノード起動直後は PAtty 接続出来ず、大抵の場合はしばらく待ってから接続する必要があります (60 秒程度待てば接続出来る場合が多いようです)。 この状態で CML の TCP/2001 へ TELNET するとノードのコンソールへ接続出来ます。
telnet 10.0.0.1 2001
ノードから切断するには¶
ノードから切断するには Ctrl+] を入力します。 すると telnet というプロンプトになりますので quit を入力して TELNET セッションを切断します。
Router>
telnet> quit
Connection closed.
%
ノード起動中でも Tags は変更可能¶
ノードの起動中に Tags の削除・修正を行なっても、しばらくすると反映されます。 変更を反映する為に「ノード停止」や「ワイプ」を実行する必要はありません。