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2020/08

Cisco ACI で vzAny 設定時の Policy CAM 利用状況を確認する

以前に Cisco ACI で Policy CAM の利用状況を確認する というメモを書きました。 ACI では (個々の EPG に対してでは無く) VRF 全体に対して Contract を設定する、いわゆる「vzAny」と呼ばれている設定方法があります。 今回は vzAny を利用した場合の Policy CAM の消費量を確認してみます。 尚、今回は 5.0(2h) で検証を実施しました。

Cisco ACI で Policy CAM の利用状況を確認する

従来の機器でも「ACL を設定すると TCAM 領域を消費」すると思います。 Cisco ACI でも ACI に相当する「Contract」を設定すると TCAM (Policy CAM) を消費していきます。 スイッチごとの最大 Policy CAM 数は概ね、以下の要素で決定されます。

  1. スイッチの型番
  2. Forwarding Scale Profile 設定

今回は実際に Contract を設定し、どのように Policy CAM が消費されるのか?を確認してみます。 尚、今回は 5.0(2h) 環境でテストしました。 且つ、Enable Policy Compression設定されていないもの としてテストしています。

Cisco ACI で Deployment 設定によって Zoning-rule がDeploy されるタイミングの違い

Cisco ACI において、EPGへのDomainマッピング時のパラメータについて で言及されているように EPG へ Domain を設定する際、DeploymentResolution といった設定があります。 ACI 5.x 系時点で VMM Domain には以下の設定があります。

file

今回は VMM Domain おける Deployment 設定ごとに「Zoning-rule が Deploy されるタイミングがどう変化するのか?」を観察してみます。

Cisco ACI で Contract に例外を設定する

Cisco ACI では通信させたい EPG 同士を Contract で接続するのが基本です。 しかし、Contract へ接続していても、例外設定をすることで指定した EPG を「Contract 制御の対象外」にすることが出来ます。 今回は 5.0(2h) で検証を実施しました。

尚、今回は Contract に例外設定をしていますが、Subject に例外設定を行うことも可能です。 また、今回の検証では EPG 名で例外設定を行っていますが、Tag を活用して例外設定を行った方がメリットがあるケースもあろうかと思われます (Contract 例外設定に限らず、Tag の設定は「Tag を理解し、活用出来る設計になっている」必要があります)。

また、後述しますが vzAny と Contract 例外設定を組み合わせることは出来ないようです。 これが可能であれば、より有益な機能だと思われるのですが…

Cisco ACI で Deny Filter を利用する

Cisco ACI で通信の許可 / 拒否を制御するには Contract を利用しますが、特に「拒否」を制御するには Taboo Contract を利用する方法があります。 しかし、Taboo Contract は「必ず Provider 側にしか設定出来ない」や「特定の EPG との間にだけ、設定することは出来ない」などの制約があります。 ケース・バイ・ケースではありますが、場合によっては Deny Filter を利用する方が柔軟に通信制御を行うことが可能です。

ACI で AppEpg を shutdown した場合の動作

従来のスイッチデバイスであれば、一時的に通信を行えないようにしたい場合は「SVI を Shutdown する」という手法が取れました。 Cisco ACI の場合、近い手法として以下が考えられます。

  1. AppEpg を Shutdown する
  2. BD Subnet で No Default SVI Gateway を設定する

但し、このふたつの設定は若干動作が異なります。 今回はこれらの動作の違いについてメモします。 尚、動作確認は 5.0(2h) 環境で実施しました。