Cisco¶
Cisco CML 2.8.1 リリース
Cisco CML 2.8.1 がリリースされていました。 既存環境からのアップグレード手順は CML 2.7.2 へアップグレードする にまとめてあります。
最近の CML は主に以下の 3 要素から構成されています。 Cisco SD-WAN を利用しないのであれば必ずしも Supplemental Reference Platform は必要ありません。 今回の 2.8.1 リリースタイミングでは Supplemental Reference Platform の更新はありませんが、Reference Platform は更新されています。 但し、Reference Platform の変更点は「TRex イメージの差し替え」のみです。 もし TRex イメージを利用していないのであれば、Reference Platform を更新する必要はありません。
今回の更新 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
有り | CML 本体 | - |
有り | Reference Platform | TRex イメージのみ、更新されている |
- | Supplemental Reference Platform | 変更無し |
CML の IOS / IOSvL2 初期コンフィグのバナーを削除する
CML 上で IOSv や IOSvL2 を起動すると、明示的に設定していなくても自動的にバナーの設定が追加されてしまいます。 挙動に影響するわけではありませんが、show running-config
を確認する度に「バナー分のコンフィグが長くなって表示される」という点がややデメリットです。 今回はこのバナーを EEM (Embedded Event Manager) を使って自動的に削除するコンフィグ例をメモしておきます。
尚、今回の設定を実施してバナー設定を削除する前後でコンフィグ全体の業務は概ね、以下の差がありました。
OS | 変更前 (初期状態) | 変更後 (EEM 追加後) | 差分 |
---|---|---|---|
IOSv | 138 | 111 | -27 |
IOSvL2 | 112 | 85 | -27 |
CML で IOL 使って VXLAN EVPN を設定する
Cisco CML 上で動作する IOL (IOL L2) を使って VXLAN EVPN を設定した際のコンフィグをメモしておきます。 IOL は軽量で起動が早い為、気軽に検証することが出来ます。
CML でノードライセンスを超過した場合のエラー
以前に CML でノードライセンスを消費するノード・消費しないノード というメモを書きました。 CML は「同時に起動出来るノード数」は「インストールされているノードライセンス数」で決定されます。 これはあくまで「同時起動数」であり、起動しなければ無制限にノードを配置出来ます。 ライセンスがインストールされていない場合の挙動はバージョンによって異なります。
バージョン | ライセンス未インストール時の挙動 |
---|---|
2.8.0 未満 | ノードは 1 台も起動出来ない (サードパーティノードであっても起動出来ない) |
2.8.0 以降 | ノードは 5 台まで起動出来る (6 台以上起動するとエラーになる) |
ノードライセンスを超過した場合、Web UI では以下のようなエラーが表示されます。
今回は API アクセスしている場合のエラーをメモしておきます。 API アクセスには Python + virl2-client を用います。
Cisco CML のライセンス状態を Python から取得する
Cisco CML のライセンス状態を Python から取得するサンプルコードをメモしておきます。 virl2_client.models.licensing の features() を利用することでライセンス状態を取得出来ます。
CML 2.8.0 で PAtty を有効化する
Cisco CML 上でノードのコンソールを利用するには以下などの方法があります。
- Web UI からコンソール接続する
- Breakout Tool を利用する
- Console Server を利用する
- PAtty Tool を利用する
このメモでは 4 番目の方法である「PAtty Tool」(以下、PAtty) の利用方法をメモしておきます。
CML 上のノードを virl2-client (pyATS) で操作する
pyats を使うことでネットワーク機器の操作を自動化することが出来ます。 CML 上に作成したラボであれば virl2_client を使うことで pyATS 用の testbed 用意などを簡略化しつつ、簡単にノードの操作を自動化することが出来ます。 但し、実際に virl2_client から pyats の機能を呼び出すには少しコツがあるようです。 今回は CML 上のノードを pyats 経由で操作するスクリプトの「問題があるバージョン」「修正したバージョン」をメモしておきます。
Cisco UCS の CIMC へ SSH して電源オンにする
Cisco UCS のハードウェア状態を確認したり、電源の制御を行うには WebUI から操作するケースが多いかもしれません。 しかし、UCS の管理インターフェイスである CIMC へ SSH アクセスし、CLI から「電源オフ」や「電源オン」を実施することも可能です。 今回は CLI から電源の制御を行うコマンドをメモしておきます。