Cisco¶
Cisco で VRF + BGP を設定しつつ、RouteLeak で特定 VRF 間の経路だけ許可する
VRF を設定すると一台のルータのルーティングテーブルを論理的に分割して利用出来ます。これは「顧客ごとにルーティングテーブルを独立・分割して保持したい」という場合に便利です。別の表現をすると「異なる VRF 間では通信出来ない」とも言えます。しかし、「顧客ごとにルーティングテーブルは VRF で分割するものの、共通のサービス基盤は全ての顧客から参照させたい」というケースもあり得ます。こういった場合は RouteLeak の設定をすることで設定した VRF 間では通信を許可することが出来ます。
今回は VIRL 上の Cisco ルータで VRF を設定し、BGP で経路交換をさせつつ、「サービス基盤と顧客は通信出来る」「顧客同士は通信出来ない」という要件を満たすように RouteLeak 設定を行います。
Mikrotik と Cisco ASA 間で Site-to-Site な IPsec を設定してみる
VIRL 上の Mikrotik(RouterOS)と Cisco ASAv 間で Site-to-Site な IPsec を設定してみます。
Cisco(IOSv / CSR1000V / XRv / NX-OSv / ASAv)、MikroTik、VyOS で eBGP 接続してみる
Cisco、Mikrotik、VyOS を eBGP 接続し、各々のコンフィグを比較してみました。具体的には以下の機器を用いました。
- Cisco IOSv
- Cisco CSR1000V
- Cisco XRv
- Cisco NX-OSv
- Cisco ASAv
- Mikrotik
- VyOS
Cisco VIRL で VyOS を使えるようにするには
Cisco VIRL 上に VyOS も登録すると検証時に便利です。今回は VIRL に VyOS を登録してみます。大まかな手順は以前に書いた「VIRL に RouterOS を登録してシミュレーション環境を作るには」と同じ流れになります。
Failover 構成の ASAv で BGP を動作させる
ASA Border Gateway Protocol Configuration Example によると Cisco ASA の OS バージョン 9.2.1 以降では BGP をサポートしたそうです。
This document describes the steps required to enable Border Gateway Protocol (BGP) (eBGP/iBGP) routing, establish a BGP routing process, configure general BGP parameters, route-filtering on an Adaptive Security Appliance (ASA), and troubleshoot neighborship related issues. This feature was introduced in ASA Software Version 9.2.1.
そこで今回は ASAv を Active / Standby のFailover(HA)構成とし、更に BGP を動作させてみます。
BGP テーブルと ROUTE-REFRESH について
BGP は他のルーティングプロトコルと異なり、「BGP で学習した経路」だけを保持する「BGP テーブル」を持ちます。BGP では複数の Peer から同じ経路を学習した場合、既定のアルゴリズムに従って最善と思われる経路(ベストパス)を選出します。このアルゴリズムのことを「ベストパス選択アルゴリズム(Best Path Selection Algorithm)」と呼びます。BGP テーブル上でベストパスとして選出された経路はルーティングテーブルにインストールされ、実際のパケット転送(の、方路検索)時に利用されます。
BGP advertise best external で意図的にループ構成を作ってみる
前回は BGP Advertise Best External による BGP のバックアップパスを設定してみました。通常であれば BGP はスプリットホラインズン動作によりループが出来ないように振る舞います。しかし、BGP Advertise Best External を使うとループが発生してしまうことがあります。今回は BGP Advertise Best External 設定環境下で意図的にループを発生させてみます。
BGP Advertise Best External によるバックアップパスを試してみる
通常、BGP スピーカが他の BGP スピーカに広告する経路は最善の経路と選定されたものだけであり、全く同じ複数の経路を広告することは出来ません。つまり、BGP において「ベストパスは常にひとつだけ」であり、「バックアップパス(代替パス)は存在しない」ということになります。しかしながら、バックアップパスがあれば障害によってベストパスが無くなってもいち早くバックアップパスに切り替わることが出来るので収束が早くなる、といった利点があります。バックアップパスを広報する手段として以下の 3 種類が検討されているそうです。
- BGP Advertise Best External
- BGP add-path
- BGP Diverse Path
今回は Cisco ルータを使って BGP Advertise Best External によるバックアップパスを試してみます。尚、検証に際しては RFC 以外にも以下の資料を参考にさせて頂きました。
- BGP 談義 〜add-path と diverse-path のお話〜
- BGP オペレータよりモノ申す 経路収束問題におけおる BGP ADD-PATH の適用方法について考える
- NC-07 ルーティング最新動向
これらの資料を公開してくださった土屋師子生さん、篠宮 俊輔さん、河野 美也さんに敬意を表します。
Cisco ASAv に REST API でアクセスするには
前回 は Cisco CSR 1000V へ REST API でアクセスしてみました。今回は ASAv へ REST API でアクセスしてみます。必要最低限しか設定していませんので、商用環境で利用する際はセキュリティへの配慮が必要です。