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Cisco

Juniper vMX を Cisco VIRL に登録する

Juniper vMX を使うと x86 上で JUNOS を動作させることが出来ます。vSRX も JUNOS の学習に使えますが、KVM / QEMU 上で使うとなぜか commit 出来ません… Cisco VIRL に vMX を登録するとひとつの環境で Cisco や Juniper、その他の OS との相互接続を検証することが出来、非常に便利です。vMX を VIRL に登録するのは簡単ですのでポイントだけ記載しておきます。

Cisco で VRF + BGP を設定しつつ、RouteLeak で特定 VRF 間の経路だけ許可する

VRF を設定すると一台のルータのルーティングテーブルを論理的に分割して利用出来ます。これは「顧客ごとにルーティングテーブルを独立・分割して保持したい」という場合に便利です。別の表現をすると「異なる VRF 間では通信出来ない」とも言えます。しかし、「顧客ごとにルーティングテーブルは VRF で分割するものの、共通のサービス基盤は全ての顧客から参照させたい」というケースもあり得ます。こういった場合は RouteLeak の設定をすることで設定した VRF 間では通信を許可することが出来ます。

今回は VIRL 上の Cisco ルータで VRF を設定し、BGP で経路交換をさせつつ、「サービス基盤と顧客は通信出来る」「顧客同士は通信出来ない」という要件を満たすように RouteLeak 設定を行います。

Failover 構成の ASAv で BGP を動作させる

ASA Border Gateway Protocol Configuration Example によると Cisco ASA の OS バージョン 9.2.1 以降では BGP をサポートしたそうです。

This document describes the steps required to enable Border Gateway Protocol (BGP) (eBGP/iBGP) routing, establish a BGP routing process, configure general BGP parameters, route-filtering on an Adaptive Security Appliance (ASA), and troubleshoot neighborship related issues. This feature was introduced in ASA Software Version 9.2.1.

そこで今回は ASAv を Active / Standby のFailover(HA)構成とし、更に BGP を動作させてみます。

BGP テーブルと ROUTE-REFRESH について

BGP は他のルーティングプロトコルと異なり、「BGP で学習した経路」だけを保持する「BGP テーブル」を持ちます。BGP では複数の Peer から同じ経路を学習した場合、既定のアルゴリズムに従って最善と思われる経路(ベストパス)を選出します。このアルゴリズムのことを「ベストパス選択アルゴリズム(Best Path Selection Algorithm)」と呼びます。BGP テーブル上でベストパスとして選出された経路はルーティングテーブルにインストールされ、実際のパケット転送(の、方路検索)時に利用されます。

BGP advertise best external で意図的にループ構成を作ってみる

前回は BGP Advertise Best External による BGP のバックアップパスを設定してみました。通常であれば BGP はスプリットホラインズン動作によりループが出来ないように振る舞います。しかし、BGP Advertise Best External を使うとループが発生してしまうことがあります。今回は BGP Advertise Best External 設定環境下で意図的にループを発生させてみます。