BGP Advertise Best External によるバックアップパスを試してみる
通常、BGP スピーカが他の BGP スピーカに広告する経路は最善の経路と選定されたものだけであり、全く同じ複数の経路を広告することは出来ません。つまり、BGP において「ベストパスは常にひとつだけ」であり、「バックアップパス(代替パス)は存在しない」ということになります。しかしながら、バックアップパスがあれば障害によってベストパスが無くなってもいち早くバックアップパスに切り替わることが出来るので収束が早くなる、といった利点があります。バックアップパスを広報する手段として以下の 3 種類が検討されているそうです。
- BGP Advertise Best External
- BGP add-path
- BGP Diverse Path
今回は Cisco ルータを使って BGP Advertise Best External によるバックアップパスを試してみます。尚、検証に際しては RFC 以外にも以下の資料を参考にさせて頂きました。
- BGP 談義 〜add-path と diverse-path のお話〜
- BGP オペレータよりモノ申す 経路収束問題におけおる BGP ADD-PATH の適用方法について考える
- NC-07 ルーティング最新動向
これらの資料を公開してくださった土屋師子生さん、篠宮 俊輔さん、河野 美也さんに敬意を表します。