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Administrative Distance / Route Preference 値は各社実装ごとで異なる可能性がある
「複数のプロトコルで同じ経路を学習している場合、どのプロトコルを優先するか?」という指標を、各社で以下のように呼んでいます。一般的には「値が小さい程、優先される」という振る舞いをします。
メーカー | 呼び方 |
---|---|
Cisco | 「Distance」または「Administrative Distance」 |
Juniper | 「Route Preference」 |
MikroTik | 「Distance」または「Route Distance」 |
稀に「〜 プロトコルの AD 値は xx だよね」と回答される方がいますが、この「優先指標」は各社の実装によって差があります。ですので、「Cisco の値しか知らない」「各社製品が全て同じ値だ、と思い込んでいる」と、意図しないトラフィックフローを設計してしまう可能性があります。例えば、以下のような注意点があります。
- eBGP と iBGP だと、Cisco では「eBGP = 20 / iBGP = 200」だが、Juiper だと「いずれも 170」
- OSPF と eBGP だと、Cisco では「eBGP 優先」だが、Juniper だと「OSPF 優先」
代表的なプロトコルを一覧にすると、以下の通りです。MikroTik RouterOS の Distance は全て Cisco ISO と同じです(ちなみに「MME」とは RouterOS 独自のルーティングプロトコルです)。
BIG-IP での SNMP アクセス範囲の設定例
BIG-IP で SNMP アクセス許可範囲を設定する際、「どの IPv4 アドレスからでも許可する」つもりで設定しても、実際には上手く SNMP アクセス出来ないことがあります。今回は SNMP 設定(allowed-addresses 設定)の注意点について記載します。今回は TMOS 12.x 系で試してみます。
Cisco VIRL に PaloAlto を登録する
実際に「どの程度、使い物になるのか?」は別にして CIsco VIRL に PaloAlto を追加する為の手順は Adding the Palo Alto virtual machine to VIRL にまとめてくださった方がいます(感謝)。VIRL 1.0.0 の場合、UWM(User Workspace Manager)にログイン後、Node resources > Images から以下の JSON をインポートします。
RouterOS をアップグレード/ダウングレードする
RouterOS は比較的頻繁に更新されており、誰でも MikroTik の公式ダウンロードページ からダウンロードすることが可能です。今回は RouterOS と Firmware のアップグレード&ダウングレード手順をメモしておきます。具体的には以下の手順をメモしておきます。
- RouterOS
- RouterOS を最新 OS にアップグレードする(WebFig / CLI)
- RouterOS を指定 OS にアップグレードする(WebFig / CLI)
- RouterOS を指定 OS にダウングレードする(WebFig / CLI)
- Firmware
- Firmware をアップグレードする(WebFig / CLI)
OS X で Wireshark を複数ウインドウ開くには
何か問題が発生した時、Wireshark / tcpdump / tshark 等でパケットをキャプチャし、解析したい場合があります。しかし、OS X 版の Wireshark は通常だとウインドウがひとつしか開かない為、「複数のパケットキャプチャ結果を並べて表示し、比較する」ということが出来ません。こういった場合は以下のコマンドを実行することで Wireshark のウインドウを複数、開くことが出来ます。
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これで複数のキャプチャ結果を並べて表示し、比較&解析出来ます。
OpenWrt 化した RouterBoard を RouterOS に戻す
MikroTik の RouterBoard シリーズは OpenWrt に入れ替えることが出来ます。OpenWrt は機能も豊富で遊び甲斐がありますが、RouterOS に戻したくなる時もあります… そういった時は MikroTik が公式に配布している「Netinstall」というツールを使うことで簡単に RouterOS へ戻すことが可能です。尚、「OpenWrt 化 / RouterOS への戻し」作業に不慣れなうちは、コンソール付きの機種で試すことをオススメします。
スクリプト中で実行しているコマンドを表示する
普通にシェルスクリプトを書くと実行結果のみが表示され、『実行しているコマンドそのもの』は表示されません。「試験結果のエビデンスとして、結果と共にコマンドも残したい」「スクリプトをデバッグしたい」といった場合は実行結果だけでなく、実行したコマンドも表示されると便利です。今回は「スクリプト中で実行しているコマンドも表示する方法」をメモします。
Cisco APIC-EM をインストールする
Cisco の公式サイトにある APIC-EM のページで APIC-EM が一般公開されました。今回は APIC-EM のインストール手順をメモしておきます。