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Cisco ACI 5.x 系で DOM を有効化し、トランシーバの光レベルを計測する

Catalyst や Nexus の場合、デフォルトで DOM (Digital Optical Monitoring Statistics) が有効になっており、トランシーバの光レベルをコマンドから確認することが出来ます。 しかし、Cisco ACI の場合はデフォルトで DOM は無効になっている為、明示的に有効化する必要があります。 DOM を有効化するデメリットは無く、運用上は有効にしておいた方が良いと思われます。 但し、そもそもトランシーバが DOM 対応のものでなければ光レベルは取得出来ませんので、「あらゆるトランシーバで光レベルを計測出来るわけでは無い」という点には注意する必要があります。

今回は ACI バージョン 5.x 系で DOM を有効化する手順をメモしておきます。

Cisco ACI における VLAN 重複の考え方整理

Cisco ACI では VLAN ID も「EndPoint をどの EPG へ関連付けるか?」という識別子に利用されます。 ACI では条件さえ満たせば「同じ VLAN ID を別 EPG で再利用可能」なのですが、「条件を満たしていないと同じ VLAN ID を再利用出来ない」とも言えます。 これを一覧にすると以下のようになります。

ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4
L2 Interface Policy Global Scope Port Local Scope Global Scope Port Local Scope
EPG が同一スイッチ収容か? 異なるスイッチ 異なるスイッチ 同じスイッチ 同じスイッチ
設定上、問題が無いか? 問題無し 問題無し 問題有り (Fault) 問題無し

図で表現すると以下のようになります。

file

Cisco ACI で BD Subnet と異なるネットワークのアドレスを学習させる設定

Cisco ACI では EPG が EndPoint を学習します。 デフォルトの状態では対象の EndPoint が「BD Subnet と同じネットワークに所属しているか? 異なるネットワークに所属しているか?」に応じて「IP アドレスを学習するか? 否か?」の挙動が異なります。

項目 IP アドレスを学習するか?
BD Subnet と同じネットワークに所属する EndPoint 学習する
BD Subnet と異なるネットワークに所属する EndPoint 学習しない

稀に何かの理由で「BD Subnet と異なるネットワークに所属する EndPoint の IP アドレスも学習させたい」ケースがあるかも知れません。 「BD Subnet と異なる IP アドレスを学習させるか? 学習させないか?」は以下、2 つの設定によって制御されます。

  1. SystemSystem SettingsFabric-Wide SettingsEnforce Subnet Check
  2. TenantNetworkingBridge DomainsLimit Local IP Learning To BD/EPG Subnet(s)

これらを適切に設定することにより、「BD Subnet と異なるネットワークの EndPoint に関しても IP アドレスを学習させる」ことが出来ます。

lego を使い Route53 認証でサーバ証明書を取得する (2020/09/27 版)

以前に以下のメモを書きました。

lego を使えば certbot をインストールすること無く、Let's Encrypt の証明書を取得出来ますので非常に手軽です。 lego のバージョンは前回のメモ時点で 2.6.0 だったのですが、現時点の最新は 4.0.1 の為、改めてメモを書き直しておきます。 但し、バージョンによる差異が全く無い為、手順は全く同じです。 また、メモの最後にワイルドカード証明書を発行 / 更新する場合のメモを追加しておきました。